別のデータセット

これまでの補正では2005年11月30日〜12月8日に取得したデータを使っていた。今回は2005年12月26日〜2006年1月3日に取得したデータを使う。

測定結果

測定データ

  1. 上段
  2. 中段
  3. 下段

今回は温度、湿度ともに比較的静穏だったので、2005年11月30日〜のデータに比べるとセンサーの測定値も大きな変動は示していない。

デジタルセンサーの補正

補正の方法は前回と同じく、水蒸気量と温度を同時に補正する。このとき、

  1. 前回求めた補正係数を用いる
  2. 今回新たに補正係数を求めて補正する
の2通りの方法で補正してみた。その結果を下に示す。

補正結果

新しい補正係数のほうが良い結果を出している。⇒今後も複数のデータセットを測定して、最適な補正値を見付ける必要がある。

適切な補正をしてやればデジタルセンサーは peak to peak で数10nmの誤差まで追い込めるようだ。

参考

温度範囲(℃) 水蒸気量範囲
前回 13〜16 750〜1150
今回 11.4〜12.2 720〜860

前回の補正法:(補正値) = (測定値) - 0.000490675 × (水蒸気量) - 0.0698424 × (温度)
今回の補正法:(補正値) = (測定値) - 0.000364520 × (水蒸気量) - 0.0328172 × (温度)

特に温度に関する補正値が大きく変わっている。また、温度範囲が重ならず、水蒸気量の範囲も一部重ならないので、前回の補正係数を使う場合は外挿して使っていることになる。

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16/Jan/2006. sakai@kusastro.kyoto-u.ac.jp
20/Jan/2006. 一部改定