平均化回数による変化

新型のセンサーには、測定の際に最大で10回まで測定値を平均する機能がある。この機能の有無による測定値の安定性を調べるために、次のような二つの方法で20分程度測定を行った。

  1. センサー側で測定値の10回平均をとる
  2. センサー側では平均をとらず、データ取得プログラム内でソフト的に10回平均をとる

また、新型センサーと従来型のセンサーの比較を行うために、新型センサーのコントロールボックスに、

  1. 旧型のセンサー
  2. 新型のセンサー
  3. 新型の薄型センサー
を取り付けて測定を行った。下に結果を示す。

センサー側で10回平均を取った場合
センサー側で10回平均を取った場合の測定値

プログラム内で10回平均を取った場合
プログラム内で10回平均を取った場合の測定値

一見センサー側で平均したものの方が安定性が優れているように見える。しかし、拡大してみるとそうではないことがわかる。

新型センサーの拡大図
新型センサーの拡大図

これを見るとわかるように、センサー側で10回平均を取った場合は、情報が落ちてしまっているから安定性が良く見えているということがわかる。よって、今後の測定の際には、センサー側では平均をとらず、データ取得プログラム内でソフト的に10回平均をとることにする。

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09/Nov/2006. sakai@kusastro.kyoto-u.ac.jp