・現行の文科省学習指導要領によると、中学までに習う天文関係の題材は星の運動や太陽・惑星等に
限られており、宇宙や銀河など天文学の最近の進展やその魅力を十分に伝えていない。
・一方、高校教科書は、最近おもしろい話題も増えたが、そもそも高校地学は履修者が極めて少ない。
すなわち、日本人が学校で天文学のおもしろい話題に触れる機会はほとんど無い。
・そこで中学生にもわかるレベルで天文学の最新の魅力を伝える本を世に出したいと、有本と嶺重の間
で話がまとまり、日頃から天文教育や普及に尽力されている方々と議論の上計画をまとめた。
・中心テーマは「宇宙を学ぶことは私たち人間を理解すること」。まずは宇宙(天体)の美しい姿を紹介し、
その形成・進化を、私たちとのつながりをふまえて記述する。
序章 夜空を見上げれば(有本)
1章 わたしたちはどこからきたのだろう (黒田)
2章 惑星系の世界とわたしたちの地球 (鈴木・高橋)
3章 進化する星ぼしと物質の起源 (縣)
4章 銀河系と生命のふるさと(有本)
5章 すばるやハッブルで見た銀河 (嶺重)
6章 宇宙の始まりと現在、未来 (嶺重)
岩波ジュニア新書