チェックボックスアイコン 手順5: フラットフレーム作成

フラットフレームを作ります。 観測が始まる前と後に3フレームずつ撮っているのが一般的かと思います。 KOOLS-IFUはスペクトル位置がかなり安定しているようで、各フラットフレームの違いはほとんど見られないので、単純にmedianで重ね合わせるので十分です。 cosmic rayを取り除くという意味で、averageよりmedianが良いです。 観測前と後でフラットフレームに違いが見られるようであれば、条件が良いフレームのみ使うのが良いでしょう。

以下はコマンド例です。

ls kls036559-bias.fits > flat-bias.list
ls kls03656[01]-bias.fits >> flat-bias.list
ls kls03660[2-4]-bias.fits >> flat-bias.list
sed -e s/-bias.fits/-fixpix.fits/ flat-bias.list > flat-fixpix.list

#CCD上部にデータが正しく取れていない領域 (欠損領域) があるので、その部分をx方向に内挿する
#CCD binningがspec (1bin) であれば、数字を全体的に2倍にすれば良い
#CCD由来の欠損なので、グリズムには依らない
echo "581 600 326 500" > mask-fixpix-2bin.dat
echo "402 408 1 500" >> mask-fixpix-2bin.dat

awk '{print "rm -f " $1}' flat-fixpix.list | sh
imcopy @flat-bias.list @flat-fixpix.list
fixpix @flat-fixpix.list mask-fixpix-2bin.dat

#ファイル名にグリズム名no5が入っているが、適宜no2などに変えても良いし、面倒なら取ってしまっても良い
#このマニュアルでは最後までno5がついている
rm -f flat-no5-bias.fits
imcomb @flat-fixpix.list flat-no5-bias combine=median