研究紹介 長田 哲也(ながた てつや) (京都大学 大学院理学研究科 教授)

  これまでの物理学の巨人たちの肩に乗せてもらい、 さらには最新のテクノロジーを味方にして宇宙を懸命に眺めれば、 必ずや、誰もが想像もしなかった事実を 明らかにすることができるだろうという楽観的な考えで 観測天文学を進めています。

  巨人たちの肩に乗せてもらう方は、 京大宇宙物理をはじめとするさまざまな研究者との議論から 得られますから、むしろ最新のテクノロジーの方に重点を置いて、 これまで天文学に使われなかった手法を突き詰めることで、 最先端へと行けないか、大学院生とともに頭と手を使って考えていきたい と思っています。 これまで、特に赤外線での機器開発をしてきました。

  今は、 1)南アフリカに設置した望遠鏡で、 近赤外線で微弱な天体までとらえるサーベイ観測を、 銀河中心や銀河面で行なうことによって新たな天文現象を見出したり、 2)可視光から近赤外線での強力な国内観測施設となる 岡山の新技術望遠鏡も推進しています。



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京大・理・宇宙物理学教室 (理学部4号館 526号室)
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  なお、 「巨人の肩に・・・」の文言は、 有名なニュートンの言葉(1676年)の真似ではあるのですが、 実はニュートンのオリジナルですらなくて、 さらに、1130年頃亡くなった「シャルトルのベルナール」にまで さかのぼる言葉だそうです。