基本光学系

分光器の光学設計はCode Vを用いてなされた。 360 nmから900 nmという広い波長範囲に対応した設計になっている。 基本光学系はコリメータとカメラからなり、それぞれのF-比は 9そして4.5である。 観測モードによって、グリズム、エタロン、フィルタといった光学素子が 望遠鏡の瞳像付近に配置される。 Fig. 4に、360 nmから900 nmにわたる白色光について、 すばる+3DII(コリメータ+カメラ)におけるスポットダイアグラム を示した。 これによると、55 mm直径の視野内において、80%の光が2ピクセル (= 27 μm)以内におさまる。 単色光については、360 nmから900 nmにわたるどの波長においても、 80%の光が約1ピクセルにおさまる。 実際の測定によって得られた結像性能は問題無いことは確認済みであ る。 設計と正確に同じ性能が達成されているかどうかを現在さらに詳細に 検査中である。

図 4: 360 nmから900 nmにわたる白色光に対する すばる+3DII(コリメータ+カメラ)におけるスポットダイアグラム。 55 mm直径の視野内において、80%の光が2ピクセル (= 27 μm)以内におさまる。
ホットスポットダイアグラム