水曜雑誌会 (Wednesday Seminar)

水曜雑誌会は、恒星物理や太陽・プラズマ物理に関する論文、自身の研究等を紹介しあうセミナーです。

schedule

seminar in 2012a

前期の雑誌会の発表内容と予定です。

日付発表者(予定)題名・発表内容
4 月 11 日野上
この日は
The evolutionary state of short period magnetic white dwarf binaries
E. Breedt, et al., 2012, arXiv:1203.4711
の紹介を中心に激変星の進化のお話をしたいと思います。

4 月 18 日長尾
発表内容ですが、すばる望遠鏡の次世代超広視野カメラ Hyper Suprime-Cam を用いたクェーサー探査計画である "Subaru Wide-Field AGN Survey (SWANS)" について、 計画の背景や科学的目標、現時点での検討状況などを 紹介させていただこうと考えています。

4 月 25 日田崎
明後日の雑誌会では、
"An optical spectroscopic survey of the 3CR sample of radio galaxies
with z<0.3
II. Spectroscopic classes and accretion modes in radio-loud AGN"
Buttiglione et al. (2010) A&A, 509, 6
(http://ads.nao.ac.jp/abs/2010A%26A...509A...6B)
を紹介します。 電波銀河を可視分光観測し、輝線を系統的に調べ、
電波強度や電波形状 と違いがあるかどうかをまとめた論文です。

5 月 2 日休会
GW のため

5 月 9 日山中
発表内容は、昨年度より発足した光赤外線天文学大学間 連携(OISTER)における中小口径望遠鏡を用いた近傍 超新星爆発の即応フォローアップ観測について、 現状報告を致します。

5 月 16 日Kolehmainen
guest talk

5 月 23 日笹田
「かなた望遠鏡によるブレーザーの偏光モニター観測」
ブレーザーは活動銀河核ジェットを真正面から観測して いる天体であり、光度変動や偏光など様々な観測的特徴 を示す。その変動の起源はまだ諸説あり、統一的な見解 は得られていない。かなた望遠鏡は東広島天文台にある 広島大学付設の望遠鏡である。今回はこのかなた望遠 鏡を用いたブレーザーモニタープロジェクトについてとそ の研究成果の一例を発表する。

5 月 30 日廣井
"Low redshift AGN in the Hamburg/ESO Survey
-- II. The active black hole mass function and the distribution function of Eddington ratios --"
Schulze, A., & Wisotzki, L. 2010, A&A, 516, A87
の紹介をしたいと思います。

Hamburg/ESO Survey で検出された 1 型 AGN サンプルに 対して、H_beta の輝線幅から銀河中心ブラックホールの 質量を推定し、近傍宇宙(z<0.3)における AGN の
- ブラックホール質量関数(BHMF)
- エディントン比分布関数(ERDF)
の形を丁寧に求めた。
さらに、普通の銀河の BHMF との比較により AGN として 存在する銀河の割合(= AGN の duty cycle)や、 高赤方偏移における BHMF との比較により、その宇宙論的 進化について調査した。

という論文です。

6 月 6 日市川
明日の雑誌会では、「AGNトーラスの最近の理解」というタイトルで、 AGNトーラスについての最近のモデルと観測の話をしたいと思います。 仰々しいタイトルですが、最近僕が読んだ論文をまとめた発表、という感じです。
参考論文は、
Elitzur 2012, ApJ, 747, L33
Ramos Almeida et al. 2011, ApJ, 731, 92R
Ichikawa et al. 2012, ApJ accepted, arXiv:1205.5032
です。

6 月 13 日上田
明日は、上田が先週出席してきた国際会議 "The Energetic Astronomy" にお いて、特に興味深かった講演のハイライトを紹介したいと思います。
内容は

1. ブラックホール連星とAGNの統一理解へ (Chris Done)
2. 硬X線選択近傍AGNの母銀河の性質 (Mike Koss)

となる予定です。

6 月 20 日臨時休会


6 月 27 日大島
明日は、J. Cannizzo et al. ”The Kepler light curves of V1504 Cygni and V344 Lyrae: A study ofthe outburst properties"(ApJ, 747, 117)を軸に、一部自分で やったことも含め発表する予定です。

7 月 4 日前原
「スーパーフレアを起こす晩期型星の性質」というタイトルで、ケプラー衛星 の測光データを用いて、M~F型星の変光の性質や数分布と、フレアを起こす星 の関連について調べた結果について発表したいと思います。

7 月 11 日佐藤
"TeV and multi-wavelength observations of Mrk 421 in 2006-2008"
Acciari et al. 2011 ApJ...738...25A
の紹介をしたいと思います。
TeVブレーザーであるMrk 421 のTeVガンマ線、X 線、可視光、電波の同時観測に より、異なる波長における変動の相関を調べたり、SED を作成してジェットから の放射モデルについて議論している論文です。

7 月 18 日池田
"Quasar candidates selection and photometric redshift estimation based on SDSS and UKIDSS data "
Wu & Jia 2010, MNRAS, 406, 1583W
の紹介をしたいと思います。 optical+near-IRのphotometric dataを使って z<6.5くらいまでのクェーサーの選出方法と photometric redshiftの推定を行っている論文です。

7 月 25 日休会
集中講義のため

過去の雑誌会の内容はこちらに。
2011 年度前期
2011 年度後期
2010 年度前期
2010 年度後期

2012 年度後期へ進む

Member

4/11〜のローテーションは以下の様になっております (敬称略)。
野上、長尾、田崎、山中、笹田、廣井、市川、上田、大島、前原、佐藤、池田、本田、大久保、松岡、志達

水曜雑誌会では発表メンバーを切に募集しています!!


2012 年度世話人: 志達