制御実験 7 試験 31


望遠鏡の駆動速度に対するセンサの振動調査

望遠鏡の駆動速度を段階的に変え、エッジセンサのカウント値がどのように変化するかを調べました。
速度は3"/secから24"/secまで、加速度3"/sec/minで変化させます。
(実際には1分ごとに段階的に速度を変えている)

試験は

で行いました。

以下の図は、横軸が時間[s]、縦軸が上段はセンサのカウント値、下段はカウント値の差分です。
それぞれ、 :エッジセンサ1(左の軸)
:エッジセンサ2(右の軸)
青い線:速度を変えたところ
になっています。

El.90°、起こす向き(左)、倒す向き(右)

 

El.60°、起こす向き


El.30°、起こす向き(左)、倒す向き(右)

 

望遠鏡の駆動速度を変えた時に一瞬分散が小さくなるのは、速度を段階的に変えている為です(各ステップの始めに短い時間で0からある速度に加速させている)。

それぞれの試験でのカウント値差分の分散は以下のようになりました。
3"/sec6"/sec9"/sec12"/sec15"/sec18"/sec21"/sec24"/sec
El.90、起こす向きセンサ1 7.5 12 10.5 12 27 105 150 165
センサ2 7.5 9 7.5 9 19.5 55.5 81 91.5
El.90、倒す向き センサ1 10.5 12 15 21 51 108 144 174
センサ2 7.5 9 10.5 13.5 31.5 58.5 78 96
El.60、起こす向きセンサ1 7.5 7.5 7.5 10.5 64.5 84 102 124.5
センサ2 6 7.5 6 9 30 39 48 58.5
El.30、起こす向きセンサ1 9 10.5 13.5 13.5 25.5 37.5 43.5 54
センサ2 7.5 9 10.5 10.5 13.5 10.5 13.5 13.5
El.30、倒す向きセンサ1 7.5 9 7.5 10.5 15 34.5 46.5 54
センサ2 7.5 7.5 7.5 12 13.5 10.5 12 12
(1カウント=15nmとして計算)。

これらの結果から、

ということが分かりました。
望遠鏡駆動中のフィードバック試験では駆動速度15"/sec、30"/secで行っていましたが、望遠鏡からの振動の影響を強く受けていたようです。
また、センサ1の方がセンサ2よりも振動幅が大きいのは、望遠鏡を駆動させるモーターが現在片方だけ使用している為です。(センサ1の方がモーターに近い。)
また、センサ1とセンサ2が動き始める時に逆方向に動いています。
(しかも起こす=>倒すで同じ位置に戻らない)



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