このまま自重による歪みを計算すると以下のようになりました。(重力は-yの方向)
質量は345.45kgです。15点で支持するので鏡面上の歪みは50nmより小さいです。質量がなるべく軽くなるように(100kg程度まで)軽量化を考えます。
軸 | 変形量(最大)[nm] | 変形量(最小)[nm] | |
---|---|---|---|
全体 | 全変形量 | 41 | 0 |
x軸 | 6 | -6 | |
y軸 | 0 | -41 | |
z軸 | 6 | -6 | |
鏡面 | 全変形量 | 41 | 19 |
x軸 | 6 | -6 | |
y軸 | -19 | -41 | |
z軸 | 6 | -6 |
FEM解析の結果は以下のようになりました。(重力は-yの方向)
質量は146.43kgとなりました。鏡面上の歪みは36nmです。もう少し軽くできればと思います。
軸 | 変形量(最大)[nm] | 変形量(最小)[nm] | |
---|---|---|---|
全体 | 全変形量 | 48 | 0 |
x軸 | 18 | -18 | |
y軸 | 0 | -45 | |
z軸 | 17 | -617td> | |
鏡面 | 全変形量 | 45 | 9 |
x軸 | 5 | -5 | |
y軸 | -9 | -45 | |
z軸 | 6 | -6 |
FEM解析の結果は以下のようになりました。(重力は-yの方向)
質量は136.58kgとなりました。鏡面上の歪みは25nmです。鏡面の歪みは充分小さいのでリブの厚みを変えるなどして軽量化を図れそうです。
軸 | 変形量(最大)[nm] | 変形量(最小)[nm] | |
---|---|---|---|
全体 | 全変形量 | 35 | 0 |
x軸 | 9 | -9 | |
y軸 | 0 | -35 | |
z軸 | 10 | -1017td> | |
鏡面 | 全変形量 | 34 | 9 |
x軸 | 5 | -5 | |
y軸 | -9 | -34 | |
z軸 | 4 | -4 |
FEM解析の結果は以下のようになりました。(重力は-yの方向)
質量は123.43kg(軽量化率36%)となりました。鏡面上の歪みは13nmです。支持点の位置がソリッド内部に入ったのでこの結果になったと考えられます。
軸 | 変形量(最大)[nm] | 変形量(最小)[nm] | |
---|---|---|---|
全体 | 全変形量 | 15 | 0 |
x軸 | 6 | -7 | |
y軸 | < 1 | -15 | |
z軸 | 7 | -7 | |
鏡面 | 全変形量 | 14 | 1 |
x軸 | 4 | -4 | |
y軸 | -14 | -1 | |
z軸 | 2 | -4 |
図面:dwg ファイル
FEM解析の結果は以下のようになりました。(重力は-yの方向)
質量は106.98kg(軽量化率31%)となりました。鏡面上の歪みは12nmです。外側のダレが解消されたことと、支持点の位置がソリッド内部にあることから鏡面上の歪みが充分小さくなっているのだと考えられます。
軸 | 変形量(最大)[nm] | 変形量(最小)[nm] | |
---|---|---|---|
全体 | 全変形量 | 15 | 0 |
x軸 | 7 | -6 | |
y軸 | < 1 | -14 | |
z軸 | 8 | -5 | |
鏡面 | 全変形量 | 14 | 2 |
x軸 | 3 | -3 | |
y軸 | -14 | -1 | |
z軸 | 2 | -4 |
FEM解析の結果は以下のようになりました。(重力は-zの方向)
左の図は、光軸の方向(z軸方向)の歪みマップになっています(自重による変形は-zの方向に起きています)。質量は162.02[kg]と、元の47[%]になりました。また、鏡面上の歪みは35nm程度になっています。
更に軽量化を測るためと、副鏡駆動ステージとの間の距離との兼ね合いもあるために、副鏡の厚みを中心から150[mm]にし、また、鏡面の厚みは20[mm]を確保するようにしました。
FEM解析の結果は以下のようになりました。(重力は-zの方向)
左の図は、光軸の方向(z軸方向)の歪みマップになっています(自重による変形は-zの方向に起きています)。質量は142.98[kg]にまで軽くすることができました。また、鏡面上の歪みは37[nm]程度になっています。
これを縦に置いたときに光軸方向がどのくらい歪むのかを計算しました。
条件としては支持部分に当たる円筒を15箇所に配置し、その側面を摩擦なし固定させます。また、内側の支持点の1点を固定して-y方向に重力をかけます(下の2つの図を参考。左が固定の様子、右が重力の方向(実際は逆)を示しています)。
FEM解析の結果は以下のようになりました。(重力は-yの方向)
左の図は、光軸の方向(z軸方向)の歪みマップになっています(自重による変形は-yの方向に起きています)。鏡面上の歪みは12[nm]程度になっています。
沖田案 | 京都案 | |
---|---|---|
質量 | 143[kg] | 127[kg] |
鏡面上の歪み | 89[nm] | 45[nm] |
これを、くり貫く柱同士の幅が15[mm]以上は確保できるように、円柱を6角柱にしてみました。このときの平面図は次のようになります。
これを、FEM解析すると、次のようになりました。
図は、光軸方向の歪みマップです。変形は-zの方向に起きている為に、赤から青にかけて変形した量は大きくなっています。質量は152[kg]、鏡面上の歪みは36[nm]と、質量は20[kg]程度重たくなりましたが何とか許容範囲内に収まっています。
もう一つ、円柱(6角柱)くり貫きではなく、扇形にリブを配置してみます。リブは加工の条件から厚みを20[mm]にしています。このときの平面図は次のようになります。固定点は配置していません。
これを、FEM解析すると、次のようになりました。
図は、光軸方向の歪みマップです。変形は-zの方向に起きている為に、赤から青にかけて変形した量は大きくなっています。質量は132[kg]、鏡面上の歪みは43[nm]と、許容範囲内に収まっています。恐らく外周に大きくリブをとっているので垂れが生じたものと考えられます。
縦置きにした場合、光軸方向の歪みは12[nm]となりました。
更に、リブを格子状に配置します。リブは全て厚みを20[mm]にしています。このときの平面図は次のようになります。まだ固定点は配置していません。
これを、FEM解析すると、次のようになりました。
図は、光軸方向の歪みマップです。変形は-zの方向に起きている為に、赤から青にかけて変形した量は大きくなっています。質量は146[kg]、鏡面上の歪みは45[nm]となりました。
また、縦置きにした場合に光軸方向の歪みは25[nm]となりました。