FEM解析の結果は以下のようになりました。(重力は+zの方向)
質量は39.755kgとなりました。表面上の歪みは199nmです。やはり、3点支持のためか歪みが大きいです。
軸 | 変形量(最大)[nm] | 変形量(最小)[nm] | |
---|---|---|---|
全体 | 全変形量 | 230 | 0 |
x軸 | 63 | -64 | |
y軸 | 72 | -44 | |
z軸 | 0 | -21917td> | |
表面 | 全変形量 | 219 | 20 |
x軸 | 27 | -27 | |
y軸 | 29 | -26 | |
z軸 | -18 | -218 |
もうひとつはφ35mmの円柱を刳り貫く方式です。支持点はφ=369.5mmの位置に位置しています。
FEM解析の結果は以下のようになりました。(重力は+zの方向)
質量は43.236kgとなりました。表面上の歪みは182nmです。刳り貫く円柱を小さくすると歪み多少緩和されますが3点支持では困難だと考えられます。
軸 | 変形量(最大)[nm] | 変形量(最小)[nm] | |
---|---|---|---|
全体 | 全変形量 | 216 | 0 |
x軸 | 53 | -53 | |
y軸 | 60 | -37 | |
z軸 | 0 | -20817td> | |
表面 | 全変形量 | 209 | 27 |
x軸 | 26 | -27 | |
y軸 | 20 | -28 | |
z軸 | -26 | -207 |
FEM解析の結果は以下のようになりました。(重力は+zの方向)
質量は44.064kgとなりました。表面上の歪みは26nmです。軽量化率は40%には到達できませんが表面の歪みは充分ではないかと思われます。
軸 | 変形量(最大)[nm] | 変形量(最小)[nm] | |
---|---|---|---|
全体 | 全変形量 | 39 | 0 |
x軸 | 7 | -7 | |
y軸 | 7 | -7 | |
z軸 | 0 | -3817td> | |
表面 | 全変形量 | 38 | 12 |
x軸 | 6 | -6 | |
y軸 | 5 | -6 | |
z軸 | -12 | -38 |
FEM解析の結果は以下のようになりました。(重力は+zの方向)
質量は35.508kgとなりました。表面上の歪みは32nmです。軽量化率は38%と、40%を下回ることができました。ただ、少し表面上の歪みが大きいかもしれません。
軸 | 変形量(最大)[nm] | 変形量(最小)[nm] | |
---|---|---|---|
全体 | 全変形量 | 44 | 0 |
x軸 | 11 | -12 | |
y軸 | 13 | -13 | |
z軸 | 0 | -4217td> | |
表面 | 全変形量 | 42 | 10 |
x軸 | 6 | -6 | |
y軸 | 6 | -6 | |
z軸 | -42 | -10 |
もう一つはより効率的にサブリブを刳り貫くために円柱ではなくφ20の円で描く多角形(主に三角形)を用いました。
支持点は、内側はφ284.28、外側はφ532.96の円周上に配置しました。
FEM解析の結果は以下のようになりました。(重力は+zの方向)
質量は32.733kgとなりました。表面上の歪みは27nmです。軽量化率は35%と、先の案よりも軽くて表面上の歪みを少しだけ小さくすることができました。
軸 | 変形量(最大)[nm] | 変形量(最小)[nm] | |
---|---|---|---|
全体 | 全変形量 | 45 | 0 |
x軸 | 11 | -12 | |
y軸 | 11 | -13 | |
z軸 | 0 | -4417td> | |
表面 | 全変形量 | 44 | 17 |
x軸 | 5 | -6 | |
y軸 | 5 | -5 | |
z軸 | -44 | -17 |
FEM解析の結果は以下のようになりました。(重力は+zの方向)
サブリブを埋めて高さ85mmのメインリブのみにした場合の表面での歪みを表した図です。質量は38.058kgとなりました。表面上の歪みは26nmです。軽量化率は41%でした。サブリブを作ると歪みを抑えたまま軽くできるようです。
軸 | 変形量(最大)[nm] | 変形量(最小)[nm] | |
---|---|---|---|
全体 | 全変形量 | 48 | 0 |
x軸 | 12 | -12 | |
y軸 | 11 | -13 | |
z軸 | 0 | -4717td> | |
表面 | 全変形量 | 47 | 21 |
x軸 | 5 | -5 | |
y軸 | 5 | -5 | |
z軸 | -47 | -21 |
続いてサブリブを削って高さ100mmのメインリブのみにした場合の表面での歪みを表した図です。質量は28.320kgとなりました。表面上の歪みは26nmです。軽量化率は30%でした。サブリブを削っても歪みを抑えたまま軽くできるようです。
軸 | 変形量(最大)[nm] | 変形量(最小)[nm] | |
---|---|---|---|
全体 | 全変形量 | 42 | 0 |
x軸 | 11 | -11 | |
y軸 | 9 | -12 | |
z軸 | 0 | -4117td> | |
表面 | 全変形量 | 40 | 14 |
x軸 | 5 | -5 | |
y軸 | 5 | -5 | |
z軸 | -40 | -14 |
FEM解析の結果は以下のようになりました。(重力は+yの方向)
メインリブ+サブリブの設計案に対して「立てた」場合の、表面での歪みを表した図です。表面上の歪みは64nmです。
軸 | 変形量(最大)[nm] | 変形量(最小)[nm] | |
---|---|---|---|
全体 | 全変形量 | 175 | 0 |
x軸 | 48 | -48 | |
y軸 | 2 | -172 | |
z軸 | 34 | -3217td> | |
表面 | 全変形量 | 110 | < 1 |
x軸 | 17 | -19 | |
y軸 | <1 | -106 | |
z軸 | 33 | -31 |
サブリブを削った設計案に対して「立てた」場合の、表面での歪みを表した図です。表面上の歪みは55nmです。「立てた」場合の歪みが僅かですが抑えられることが分かりました。
軸 | 変形量(最大)[nm] | 変形量(最小)[nm] | |
---|---|---|---|
全体 | 全変形量 | 163 | 0 |
x軸 | 48 | -53 | |
y軸 | 163 | > -1 | |
z軸 | 34 | -2217td> | |
表面 | 全変形量 | 118 | < 1 |
x軸 | 19 | -21 | |
y軸 | 116 | < 1 | |
z軸 | 34 | -21 |
背面の『摩擦なしの固定点』の数を増やしても鏡面上の歪みはよくはならないようです。どちらの場合も、z軸方向、鏡面に垂直な方向のずれが50nm以上あり、原器として充分な平面精度には足りません。
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FEM解析の結果は以下のようになりました。
1°傾けたときの表面での歪みを表した図です。1°の傾きなのでほぼz軸方向の歪みとみなして考えています。表面上の歪みは55nmとなりました。
軸 | 変形量(最大)[nm] | 変形量(最小)[nm] | |
---|---|---|---|
全体 | 全変形量 | 171 | 0 |
x軸 | 48 | -47 | |
y軸 | 2 | -168 | |
z軸 | 27 | -2917td> | |
表面 | 全変形量 | 110 | < 1 |
x軸 | 18 | -19 | |
y軸 | <1 | -106 | |
z軸 | 26 | -29 |
3°傾けたときの表面での歪みを表した図です。表面上の歪みは41nmです。ただし、表面上に歪みはぼz軸方向の歪みとみなして考えています。
軸 | 変形量(最大)[nm] | 変形量(最小)[nm] | |
---|---|---|---|
全体 | 全変形量 | 162 | 0 |
x軸 | 47 | -43 | |
y軸 | 2 | -160 | |
z軸 | 18 | -2517td> | |
表面 | 全変形量 | 110 | < 1 |
x軸 | 18 | -20 | |
y軸 | < 1 | -109 | |
z軸 | 17 | -24 |
傾けるとモーメントがうまくはたらいて歪みを少し抑えることができるようです。ただし、これ以上傾けると逆効果になりました。