質問に対する回答
Q:波長で見ると可視光は赤と紫が端にありますが、美術で習う「色相環」では赤と紫が繋がって円環になっています。なぜ、波長では端なのに、赤と青を混ぜたら紫になったりするのでしょうか?その際の波長の変化はどのようになっているのでしょうか?例えば、赤寄りの紫の波長は、赤より大きいのか青より小さいのか、どちらになるのでしょうか?
A:錐体と脳の問題だと思っていましたが、くわしくはこちらを。ともかく視覚の紫と純粋な波長の紫は互換性がないということですね。例えば光の単一波長で「茶色」などはありません。
Q:観測にニュートリノを用いることはありますか?
A:はい、あります。たとえばIceCubeやカミオカンデなどです。
Q:普通可視光以外で観測する超新星爆発などを近くで可視光で見たらどのように見えるのか(もしくは見えるかどうか)が気になる。
A:超新星は可視光での観測がむしろ盛んですよ。こんな風なスペクトルです。
Q:恒星からの放射が黒体放射に似ているのは何故なんでしょうか。
A:いい質問ですね。黒体とはあらゆる光を吸収します。星のガスはプラズマになり自由電子が大量にあります。それらが光をほとんど吸収し、プランク分布(黒体)に従って放射するからです。
Q:天体の移動による、スペクトルのズレは何nmくらいになるのですか?またそれを測定するためにはどのくらいの精度の装置が必要ですか?
A:天体の運動速度と光の速さの比率です。光速に近い運動をするジェットなどもあります。これらは計測が簡単です。一方、惑星による主星のドップラーシフトは、例えば地球サイズになるとセンチメートル/秒レベルになり目下挑戦中の技術です。
Q:電磁波の波長の大きさに限界はあるんでしょうか。観測する価値のある波長限界みたいなものはあるんでしょうか。
A:考えると楽しいですよね。限界は宇宙のサイズでしょう。