質問に対する回答
Q:赤経も赤緯と同じように角度にすればいいのに
A:恒星時を時計のように扱うと便利だからでしょうね
Q:春分点などの呼び名は北半球でしか通じないのでは。
A:そうですね。天文学が北半球で発達したからでしょうね。
Q:赤道座標系は絶対的なものか相対的なものか分かりません。
A:絶対的なものです。一方地平座標系は観測地の緯度などに依ってしまいます。
Q:太陽は天球上を動きその座標も変化するという理解で合っていますか?
A:はい、その通りです!惑星、彗星など太陽系内や近傍の星もわずかですが動きます。
Q:角度の単位は角度であることが明確である分角や秒角が正式な表記として改訂されないのはなぜ?
A:なぜでしょうね。たとえば英語では、hour angle (時角)、arcminute, arcsecondなどと表記するのですが。
Q:一秒角の、「1km先の5円玉の穴の見た目の角度」というのは、五円玉の穴の半径と直径どっち?
A:直径です。直径5mmを106mmで割った角度です。
Q:赤経で春分時の太陽の位置を0時とするということで、地点によってその位置が異なるのではないかと思いましたが、それぞれの地点の天文台(?)では、異なる恒星時を表示する時計を使って観測計画をたてているのでしょうか。
A:その通りです!それを地方恒星時(local sidereal time)と言います。
Q:太陽時と恒星時が一年で一日ずれる理由が分からない。
A:両方ともほぼ地球の自転で決まりますが、地球が自転しなくても1年経てば太陽は地球の周りを1回回るように見えますよね。一方星はそうなりません。
Q:黄道面がいまいちわからなかった。星の座標は変わらないが太陽の座標は変わる、というのは地球の自転を無視して公転だけ考えた視点を考えているということでしょうか。
A:そのとおり!
Q:天の赤道について、地球の自転軸と公転面が垂直でないので天の赤道面は一意に定まらないと思うのですが
A:自転軸は長周期の歳差運動を無視すれば固定されているので、点の赤道はブレません。
Q:宇宙加速膨張が私たち地球に対して与える影響はある?
A:ま、ないでしょうね
Q:前期の天文学概論にて宇宙は一様で等方であるとする宇宙原理の話がありました。今回の講義でヨーロッパでは南半球の空を観測する動きが盛んであるとありましたが,宇宙原理を前提とすると南半球の空の様子(天体の分布等)は情報が集まるにつれて北半球の空の様子と似たようなものになると学者の方たちは予測しているということでしょうか。
A:宇宙原理の等方性は宇宙全体です。我々の観測ターゲットが銀河だけなら南北の差はありません。しかし、星や惑星に興味もあるので、その場合は天の川銀河の中心方向を観測しやすい南半球が有利です。
Q:「天の川銀河の外側にアンドロメダ銀河があるとわかった」根拠は?
A:決定的なのはセファイドでしょうね。
Q:クイズの解答には選択肢を選んだ理由も記述するべきですか?
A:必須ではありません。書いてもらっても結構です。
Q:銀河系の星はなぜ銀河より明るいの?
A:銀河系の星にくらべて銀河は数千億倍明るいのですが、遠くにあるため暗いのです。
Q:銀河がたくさん写っている写真があったが、黄色の銀河と赤色の銀河に何か違いがあるのか?
A:楕円銀河は古く低温の星が多いためにオレンジ色に見え、渦巻銀河は若く高温の星が多いため青白く見えます
Q:銀河の回転運動を支えているのは星同士の重力なの?もしそうだとすれば銀河の回転運動と銀河の形状には因果関係があるの?
A:はい。引力である重力と遠心力の回転運動が釣り合っています。形状は必ずしも運動とは1:1対応しません
Q:空間分解能を改善する方法は?
A:干渉計や補償光学という手法があります。詳細は講義で。
Q:宇宙背景放射の‘ゆらぎ‘ってなにがゆらいでるの?
A:温度分布です。その起源は質量やエネルギー分布と考えられます
Q:大赤斑が小さくなる理由は?
A:さぁ?
Q:オールトの銀河回転はどのように発見されたのでしょうか?
A:多数の恒星のドップラーシフトです。
Q:星や銀河の数が観測的に100,000,000個って数えたの?
A:ある単位体積当たりの中の星や銀河の数を数えました。銀河系に関してはそれと構築したモデルも用います。