チェックボックスアイコン 手順2: overscan領域切り取り

観測データを観測日ごとに別ディレクトリに分けます。 ある観測日のfitsファイル (天体フレームと較正用フレーム) をあるディレクトリ (年月日など。例: 20171221) にコピーします (またはリンクを張ります)。

fitsファイルリストを作ります。 以下がコマンドの例です。

#入力ファイルリスト作成。
#同じディレクトリに不要なフレームが無ければ、"ls kls[0-9][0-9][0-9][0-9][0-9][0-9][0-9][0-9].fits > frame-raw.list"としても良い。
#テキストエディタなどで作るのももちろんOK (以下同様)。
ls kls0004095[67].fits > frame-raw.list
ls kls0004096[5-9].fits >> frame-raw.list

#出力ファイルリスト作成。
#入力ファイルの末尾を"-cut.fits"に変える。
sed -e s/.fits/-cut.fits/ frame-raw.list > frame-cut.list

overscan領域の平均カウントを引き、overscan領域を切り取ります。

下図は波長較正フレームです。 横方向に4つのチャンネルに分かれているように見えますが、これはCCD読み出し口が異なり、CCD gainがわずかに異なるためです。 4つのチャンネルの間にカウントが低い領域があり、そこがoverscan領域です。 overscan領域の広さは、各チャンネルの左右8 pixelまたは16 pixelです。 各チャンネルごとにoverscan領域の平均カウントを求め、そのカウント値を引きます。 それと同時に、overscan領域を切り取ります。

生フレームの例

以下がコマンドの例です。

#引数1が入力ファイル、引数2が出力ファイル。
#1フレームの場合はファイル名を直接記述、ファイルリストの場合は頭に"@"を付ける。
#出力ファイルは上書きするので注意。
kools_ifu_red.sub_cut_overscan(["@frame-raw.list","@frame-cut.list"])