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Research Interest

宇宙は階層的な構造を持っており、銀河や宇宙の網目構造が大きなスケールで、星々は小さなスケールでその基本的な単位を形成しています。 中でも恒星は宇宙の最も基本的な単位であり、元素を合成する工場であると同時に、関連する爆発現象、すなわち「突発現象」を通じて物質のサイクルを駆動するエンジンでもあります。 これらの突発現象は、宇宙の性質を決定づける重要な役割を果たしており、1970年代以来、天文学や天体物理学の重要な研究対象となってきました。 しかし、未だ解明されていない謎も多く残っています。

突発天体はその明るさと短い時間スケールに特徴があります。 2000年代までは、発見される突発現象の多くは超新星爆発や新星爆発という比較的長い時間スケールを持った現象でした。 しかし、2010年代に入ってからの時間軸天文学の始動により、突発現象の発見数は劇的に増加しました。 これにより、予想されていた以上の突発現象の多様性が明らかとなり、恒星進化理論や宇宙の進化に関する重要な洞察を提供し続けています。 さらに、これからの2020-30年代で予定されているVera C. Rubin Observatoryの「Legacy Survey of Space and Time (LSST)」サーベイは、突発天体の研究の最前線をさらに押し広げると期待されています。 このダイナミックな時代において、従来の突発天体の特性を見直し、新たに発見された星々の特性を明らかにすることが求められています。

私の研究では、これらの突発天体の多様性を理解し、それが宇宙に与える影響を解明することを目指しています。