開催趣旨

流体シミュレーションやParticle-in-cell (PIC)シミュレーションなどの数値計算は、地球磁気圏や宇宙・天体などで生じる現象を物理的に理解する強力な研究ツールである。新たに思いついた研究アイデアを数値シミュレーションで実現していくには、既存のシミュレーションコードに磁場、輻射、相対論などの物理的効果を新たに加えたり、多次元化、計算速度の高速化、新たな計算手法の開発などシミュレーションコードのアップデートが常に必要となる。しかし、コーディングに際し他のタスクに囚われ、コーディングが散発的になることでバグを生み、そのバグ取りに莫大な時間を要し作業全体として非効率になることが散見される。そこで、講義等が終了し、ある程度まとまった時間のとれる学期末に集中してコーディングを行う合宿形式のプログラミングセミナーを開催することとした。参加者各人がコーディングに関する各々のテーマを持ち寄り、合宿期間中はコーディングに専念することで効率的にコードの作成・アップデートを目指す。また、シミュレーション研究の最前線で活躍する研究者が一堂に会し交流することで最新計算手法等の情報交換やコーディングの助言・新たなアイデアが得られることを期待する。各人のテーマは計算コードの新たな作成・アップデート、解析コードの作成・アップデート、可視化等、数値計算に関わるものであれば何でもよいものとする。合宿初日に参加者は持ち寄ったテーマに関するプレゼンテーションを行い、最終日にも合宿期間中の進展についてプレゼンテーションを行うものとする。

日程

2023年2月28(火) - 3月3日(金)
スケジュール

会場

慶應義塾大学矢上キャンパス
34棟 教育研究棟（下記アクセスページのキャンパスマップ17番）4階 34-404
アクセス

注：上記アクセスページにある交通アクセスの図では日吉キャンパスを通り抜ける通路が示されていますが、現在新型コロナ感染症対策の一環で日吉キャンパスを通り抜けできませんので（正門一箇所での検温所設置・管理のため）、日吉駅から矢上キャンパスまで公道を通ってお越しください。

慶應義塾大学矢上キャンパス34棟404の様子

ネットワーク環境

有線LANはありません。eduroamが使えますので各自所属機関でeduroamを設定の上、laptopをご持参ください。

世話人

松本仁（慶應義塾大学）、松本洋介（千葉大学）、三好隆博（広島大学）

問い合わせ

松本仁（慶應義塾大学）jin_AT_rk.phys.keio.ac.jp

謝辞

本合宿セミナーは下記のサポートを受けています。

• 若手研究『三次元一般相対論的電磁流体シミュレーションで迫る活動銀河核ジェットの力学進化』（代表：松本仁）
• 慶應義塾大学理工学部慶應義塾基礎科学基盤工学インスティテュート (Keio Institute of Pure and Applied Sciences, KiPAS)