岩室の主な仕事と最近の状況 (2024年版)
2023年版
観測
装置
せいめい望遠鏡
位相カメラを Web インターフェースを jacascript で準備したが、その分位相カメラの制御 PC の負荷が上がり、画像取得速度をカメラ側の仕様の半分(6fps)にせざるを得ない状況となってしまった。その結果、計測可能なレンジがこれまでの半分(slow scan モードで±500μm、normal scan モードで±100μm 弱)になってしまったが、一応、現在の状態の計測はできている。計測後に、測定値から各セグメントの絶対位置を計算して表示する部分を追加する必要があるが、なかなか時間が取れない...
近赤外相対分光器
ハワイ観測所からの利用済検出器の譲渡は完了し 旧タイプの Hawaii-2 アレイは手に入ったが、5年連続で予算獲得に失敗。クェーサーの近赤外分光モニタを掲げるのがダメなのか。一度止まったプロジェクトの再開は本当に大変だ...
可視高分散分光器
こちらも全然進まないが、CaII HK +Hα を中程度の分散で GAOES-RV と同時使用できる分光器の開発を行うことになった(↓)。
CaHK+Hα中分散分光器
スーパーフレアのグループの複数の科研費が採択されたことを受けて、CaII HK線と Hα 部分の分光に特化した小型分光器を製作することに。
1年で作らないといけないが、大体の見通しは立っているのでとにかく進めるのみ。
サイ
エンス
名越くんのクェーサー分光モニタ論文が完成し、大規模分光サーベイが行われる時代でもまだ何とかなる感触を得た。
TriCCS の装置内迷光問題が解決したようなので、
分光版
の解析スクリプトも完成した。
KOOLS の画像解析ソフト
は、昨年10月から今年2月にかけて発生した
bit エラー
に対処するため、ほぼ1ヶ月の時間を投入して修正プログラムを解析処理の中に組み込んだ。おかげでその後の仕事量がしばらく2倍になってしまった...
ZTF 6TB の parquet 形式の全データを、直接 C プログラムで操作して展開。抽出したデータはバイナリで保存すると読み書き時間がテキストの半分以下になることに気が付き、かなり扱いが楽になった(合計ファイル数は4億超えだが...)。
月曜雑誌会の資料は
こちら
、測光モニタのみで CL の判定が可能とする論文に久しぶりに衝撃を受けた...
講義
など
物理学基礎論A
活動銀河
宇宙科学入門
課題演習/課題研究
MINET
左の通り。例年の課題演習C2に加えて今年度は課題研究S4の選択者が2名も居るので、分光器開発もあって後期は結構大変そう
MINET に関しては今年は特に予定はないが、トラブルが発生しないことを祈る...
MINET への質問は簡単なら
minet-help@kusastro...
、深刻なら
minet-admin@kusastro...
まで。
その
他
京都混声
創立99年と歴史(だけ?)は立派な合唱団だが、最近は団員数が異常に増加中でコロナで多くの合唱団が無くなった反動がある感じ。
創立100周年記念演奏会まであと1年だ。最近、
Bluetooth の機能を使って団員の出席記録を付ける
ようにしている。