岩室の主な仕事と最近の状況 (2025年版)
2024年版
観測
装置
せいめい望遠鏡
位相カメラは手間はかかるが何とか使える状態にはできている。しかし、ネットワークが重いと 2k x 2k の画像転送が頻繁に途切れて計測ができなくなり、更に遅くなると制御ソフトがバグってしまうため、カメラと PC の間の LAN を専用回線で接続することにした(開発時と同じ状態)。
制御 PC が 10年前の院生用 PC の使い古しのような PC なので、昨年度の院生用 PC の余っていたものを1台拝借し、置き換え用のものを準備した。これでもう少し安定するのではないかと思う。
近赤外相対分光器
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可視高分散分光器
どちらも停止状態は変わらず...
CaHK+Hα中分散分光器
スーパーフレアのグループの複数の科研費が採択されたことを受けて、CaII HK線と Hα 部分の分光に特化した小型分光器を製作することに。通常であれば全て外注するところを全部部品や光学素子単位で外注して作っているので、事務では想定していないような状況の連続。事務的な制約が開発速度が決めている部分が多々ある...
本体部分は夏頃に組み立てて試験開始できる予定。入射部は秋頃になりそうだ。
サイ
エンス
KOOLS で分光した Quasar の中に Hot Spot が出現している事例があることが昨年の S4 で見つかったので(左図)、他にもそういう事例がないか、妹尾くんに過去の KOOLS 分光結果から探してもらう予定。
箱状 BL (左の例の紫線のような感じ)を持つ Quasar の性質を呼子くんが調査中。今年度中に論文にするのが目標。
NGC4151 の分光モニタ観測の結果、KOOLS 程度の波長分解能でも地球の公転運動の影響によるみかけの赤方偏移変化が見えていることが判明。解析ソフトでもその修正が可能なようにした。
ZTF は今年は7.3TB。毎年1月に全データダウンロードして天体別にファイル分割してフォーマット変更しているが、年々大変なことになっている。何かする度に1ヶ月かかる量だ。
月曜雑誌会の資料は
こちら
、昨年度はすげ〜と思う論文はなし。
講義
など
物理学基礎論A
活動銀河
宇宙科学入門
課題演習/課題研究
MINET
左の通り。例年の課題演習C2と今年度の課題研究S4は1名。分光器開発もあるがこれなら大丈夫そう。
宇宙科学入門は、教科書を作るとのことで年度の境目に集中作業で準備した(4日で12,000字...)。
MINET に関しては秋の保守停電の際に、主サーバを新 PC に交換予定(既にスタンバイ状態)。トラブルが発生しないことを祈る...
MINET への質問は簡単なら
minet-help@kusastro...
、深刻なら
minet-admin@kusastro...
まで。
各ユーザの方はメールスプールの削減と各自のホームの削減にご協力下さい。
その
他
京都混声
創立100周年記念演奏会も無事終了し、新聞にも結構大きく取り上げられた(
こちら
の最後のページ、電子版は
こちら
)。
次回演奏会は来年夏なので、暫くは定常運転。