SDSS-RM (2014-2020) → SDSS-BHM (2021-2025?)
reduced χ2>6 の場合、有意に line profile が変化したと判断
redshift した成分が出現していた
15天体がこの条件で hit したが、目で確認したところ RM160 以外はノイズが原因
HST imaging では F606W で host の寄与は 14% (Li et al. 2023)
Fiber の aperture は 2" なので、host の寄与はもう少し小さいはず
NGC5548 の場合は、[OIII] の強度は ~30年で ~10% 変化 (Peterson et al. 2013)
2021 にかなり暗い 8epochs がある
2014, 2015 の 3epochs は波長シフトしている
波長分解能は安定していて問題なし
line breathing が確認できる
MgII は Hβ,Hα よりも外側
3つの輝線とも narrow line と比べて全て redshift している
赤 → 青 → 赤 と変化するのも共通の傾向
Hβ の速度変化は他の2倍
MgII は始めの赤まで戻ったが、Hα,Hβ は中間まで
明るさ変化とは異なり、MgII の速度変化に明らかな lag はなさそう
NGC4593 | 266km/s | ~2ヵ月 | (Barth et al. 2015) |
NGC5548 | ~1000km/s | ~30年 | (Sergeev et al. 2007) |
RM160 | ~800km/s | ~4年 |
L-R 関係とビリアル平衡の条件より
RBLR∝L0.5∝1/ν2 なので
ν∝L-0.25 で β=-0.25 となる
Hβ はこれと大体 consistent
MgII はほとんど breathing しない (Wang et al. 2020)
Hα は breathing が弱いことや CIV は reverse breathing であることはここでは議論しない
定性的な傾向としては Wang et al. (2020) と一致しているが、定量的には異なる
FWHM と σ でも異なる
この天体に対する結果の違いの比較
特に FWHM の結果は大きく異なるが、横軸の違い(continuum / fBL) が原因?
FWHM/σ の値
Lorentzian | :0 |
Gaussian | :2.355 |
Triangular | :2.449 |
Boxy | :3.464 (max) |
BLR の光り方は一様ではなく、増光時には外側程良く光るのでは?
PM160 は各輝線の速度変化が異なる上、輝線形状も変化する
また、変動の中心は速度0にあるはずで、赤の状態で反転するのはおかしい
binary 間隔:a
周期 :P
で無理やり周期と MBH=7.8x107 Mo から a を計算すると
a = 14.9 (MgII), 7.4 or 13.6 (Hβ), 18.1 (Hα) 光日となり、
lag から求められる RBLR~30 光日よりも内側になる
→ BLR が安定して存在できない
系全体の質量が 1000倍でも a は 10倍にしかならないので MgII の lag と同程度で状況は同じ
以上から、binary SMBH の可能性はないものと考えられる
全体としては視線方向に対して常に中心程速い inflow (~500-1600km/s)がある
(redshift が重力による一般相対論効果で発生している可能性があるが、輝線幅が
σ<3000km/s とそれほど大きくなく、ほぼ face-on の仮定が必要になるので却下)
line breathing + hot spot で幅と速度変化を定性的に説明したもの
(本当にこれで BL 形状が再現できるのかは不明)
Velocity-resolved RM でちゃんと輝線形状も説明するのはこれから...