FeII の変光振幅は Hβ の 73%
delay は Hβ 270d、FeII 450d (同程度に見えなくもないが...)
これ見ると FeII は photoionization に見えるが、問題もある(以下)
low-ionization component ほどこの中で円盤状に分布している
pole 方向には穴が開いている(Lyα に吸収端がないことから)
accretin disk とともに回転
Reverberation mapping に適用した結果
BL 輝線形状の説明には多くのパラメータの輝線の重ね合わせが必要
単一の optically thick cloud で説明しようとすると RM の結果と合わない↓
Strömgren 半径の数倍のところに dust torus があるので BLR はそこまで
RM の delay と輝線幅には相関がある(Krolik et al. 1991)
SDSS AGN では FeII の幅は Hβ の 71% (Hu et al. 2008)
→ FeII の放射領域は Hβ の約2倍
近赤外の FeII/Paβ でも同様な結果 (Marinello et al. 2016)
smoothing の効果で FeII の方が変光しづらくなる
最近の RM 結果では FeII変更幅/Hβ変更幅 = 83% (Lu et al. 2021 ほか)
FeII 輝線強度は計測しづらいことも難しい要因
S/N が悪く観測期間が短い場合は delay は過少評価される
→ エラーの小さいものを信用すればこれまでの話の通りで問題なし
AGN の内部の状態が異なるという可能性もあるが、reddening の可能性が高い
仮定した reddening タイプはこれ
左下部分が疎となっているのは、Kovacevic et al. (2010) の sample が S/N の良いものに限定しているため
かなり良い相関が見られる (縦軸を EW([OIII]) にしても同様)
scatter の主要因は変光しているため (Eddington ratio もそれにより変化)
L-R 関係の scatter により MBH に不定性があること、
reddening 補正をしていないこと、
metallicity の違い、等も要因