FWHM(Hβ,MgII), EW(MgII,Hβ,FeIIopt,FeIIUV) の fitting エラーが 20% 以下のもの
1016天体, 0.4<z<0.9
FeIIopt の fitting 結果は Shen et al. (2011), Shen & Ho (2014) の結果と異なるので
(fitting range が QSFIT の方が広いため) EV1 optical plane も作り直した
分布のすそ野の scatter が広いが、Shen & Ho (2014) では切り落とされているため
定性的には EW(O[III]) → EW(MgII) の対比も含めて良く似ている
FeIIopt と FeIIUV の関係は良くわかっていないので詳しく調べる
関係性をわかりやすくするため log scale で plot した
opt では負の相関があるように見えるが、Peason 相関係数では無相関(0.004)の判定
どちらも無相関ではあるが、FeIIopt と FeIIUV の振る舞いは異なっているように見える
MgII は EW と FWHM に正の相関(0.633)があるが、Hβ にはない
BLR のケプラー運動より
FRADO model では BLR の位置は flux で決まる
標準 disk (Shakura & Sunyaev 1973) では
Type 1 AGN では cosi ~1 と考えて以下省略する
(1)~(3) 式より
EW は
輝線強度は、 (η: BH スピンに依存する降着効率)と
中心から見た BLR の立体角 両方に比例し、
ηを省略すると (3)(5)(6) より
BLR が disk に沿って全方位にあり、disk からの高さを zmax とすると
(2)(3)(7)(8) より
FRADO model の BLR の運動では、
(9)(10) より
Eddington 比を用いて (4)(11) を書き直すと
EW と FWHM は反相関となるはずだが、これは MgII に見られる正の相関と異なる
上記の流れのどこかが間違っている
(10) のような関係は、一般的にどの model にも見られるもの
"BLR が disk に沿って全方位にある" とした仮定を変えてみる
(8) の代わりに
Eddington 比大で covering factor fc 小
disk から上がってくる物質で BLR への UV が阻害される感じ(FRADO model では顧慮されていない)
FWHM ∝ EW とするには、
この場合、zmax の効果と相殺して、真上から見た時の BLR の面密度は Eddington 比に対しほぼ一定となる
Czerny et al. (2015), Adhikari et al. (2016, 2018) 等でも同様な効果が顧慮されている
しかし、MgII ではこのようになり、Hβ ではそうならない原因は不明
BH 質量大、降着率小で power law からのずれ大
QSFIT カタログの BH 質量と降着率から標準 disk model で 5100Åと3000Åの
continuum を算出、power law との違いの factor で QSFIT の EW を補正してみる
EW(MgII) が大きく変わり相関も負になったとあるが、
・そもそも QSFIT では MgII 付近も含めて power を決めているので、Fig.5 はおかしい
・factor の使い方が逆?
・キャプションが間違っている
など、何度読んでもこのセクションは意味不明。
Hβ, MgII とも似たような振る舞いだが、column density が 1024 cm-2 付近になると Hβ が減り、
MgII が増える状態となる。両者の振る舞いの違いはこういう部分に関係している可能性がある。
(BLR のモデル計算はまだ問題が多いはずだが...)