Type I は直接中心核とその周辺が見えていると考えられているが...
rest UV (観測波長は可視光)では αopt~ 1/3 (上図緑線)
短波長側では αopt はやや緩やかになるが、観測値(上図水色線)とはかなり異なる
全 Type I AGN が母銀河により緩く赤化(EB-V~0.07)を受けているという仮定で説明できるか?
gas と dust は比例していると考え、gas 吸収線(NaID) と αopt と比較してみる
-0.25 は、Lν(3000Å)の 13% が FeII や Balmer continuum であることの補正値
5780Åの吸収は多分 FeI
5855Åの吸収は不明 (blue absorption feature, BAF と呼ぶ事にする)
NaID 吸収線は視線上の gas だけでなく星のスペクトルにも存在
BLR の FeII が混ざっているため Mgb を正確に評価することは難しいが、αopt との関係はあまりなさそう
→ 星の NaID は影響していない
上記の仮定が正しければ、
2式を合わせると、
係数の 0.1 は Pei(1992) より MW/LMC/SMC で 0.099/0.100/0.096 となるもの
波長範囲が狭いので dust のタイプはほとんど影響しない
FWHM = 2200, 3400, 4900, 7200km/s それぞれのグループでの結果
但し、最も青いものでも Hα/Hβ の値に有意にばらつきがあるため、個々の Hα/Hβ 値は異なると考えられる
← Lyα/Hβ 比だともっと顕著
slope が 0.1 より緩くなるが、 NLR は広がっているため一部しか dust の影響を受けない
MW type で考えると典型的な Quasar では、α0=-0.1, EB-V=0.08 で、αopt=-0.5 となる。
上式と Fig.5 の fitting 結果から、
SMC, LMC, MW と Quasar の結果は大体合う
MW の NaI は速度が小さいので早く飽和するが、外挿すると
SMC での結果(Welty et al. 2012)は、個々の測定の scatter が大きいので最大と最小のみ考えて
NNaI は、optically thin であると仮定して、Draine 2011 などの式で計算
式(10) と合わせて
fNaI: 中性 Na の割合
X: gas 中の水素の質量割合
Σg: gas の面密度
Σd: dust の面密度
Galactic dust での値と solar abundance 入れて式(14)と比較すると fNaI~0.003 となる。
fNaI は ionization parameter U: で決まっていて、
ν0: Lyman limit の振動数
rd: 中心から dusty gas までの距離
EW(NaID)~0.8Å → logU ~ -2.5
かなり U の小さいところでないと NaID 吸収は現れない
その場合、かなり強い Hα が出ることになる
EB-V が負の部分は systematic error がこの程度ある事を示す
Fig.5 では傾きが共通だったが、α0 は FWHM 大で増加 → 母銀河の寄与として上図では除いてある