論文紹介
Hα and 4000Å Break Measurements for 〜3500 K-selected Galaxies at 0.5<z<2.0
- Mariska Kriek, Pieter G. van Dokkum, Katherine E. Whitaker, Ivo Labbe, Marijn Franx, & Gabriel B. Brammer
- arXiv: 1103.0279
CONSTRUCTING COMPOSITE SEDS
- NMBS (NEWFIRM medium-band survey @Kitt Peak 4m) COSMOS (+AEGIS) fields
- EAZY(photometric redshifts) + FAST(stellar population properties)
- 0.5<z<2.0, S/N(K)>25
- 0.12-5μm で SED を仮想的なフィルタで22分割

- 以下の式で類似性を評価(観測データの重なっている範囲内のみ)


b<0.05 で最も多いグループからまとめていく
- 20天体以上を含む subsample が 32個できた (全体の 83%)
- subsample の観測データから composite SED を作る

- composite に利用された天体の z と mass
median z=0.89 で low-z の方に偏っている

- 非常に青い銀河のグループは32個の type に入らなかった
(Fig.A1の type 42,44,48)
ANALYSIS
32個の composite で stellar populations の違いを調べる
stellar population synthesis (SPS) モデルと spectral indices で議論する


SPS fitting
- Model:BC03(赤), M05(紫) / SFR: ψ(t)∝t exp(-t/τ) / Extinction: Calzetti / IMF: Salpeter
- IMF を変えても M/L が変化するだけで大差ない
- Hαの近くは fit には含めない
- BC03 と M05 の結果は大体同じだが、type 8(&7) で M05 は TP-AGB の寄与を大きく見積りすぎ
- UV でうまく fit できていないのは、Calzetti extinction が 2175Å bump をもたない事が原因か
- type 11 はどちらでもうまく fit できていない → sample の z が合っていない?
Dn(4000)
- Dn(4000)=Fν(4000-4100)/Fν(3850-3950)
- SED は broad band filter で取得されているため smoothing がかかっている → model を利用して補正(Fig.B1)
- photo-z の scatter も smoothing の効果としてはたらく (Dn(4000) が大きいものほど underestimate)
Hα emission line
- Hαのところには SED に bump がある(一部では Hβ,[OIII] 部分も)
0.4<λ<1μm で輝線部をマスクして SED fit して差し引く
→ 輝線比 [NII]6583/Hα=0.25, [NII]6583/6548=3, [SII]/Hα=0.3 として filter curve で convolve
→ Hαの EW を算出

- photo-z の精度は Δz/(1+z)≤0.02 であることが確認できる

- SED のグループの中に特殊な SED を持つものも混ざっていたら → underestimate
AGN が含まれていたら → overestimate
近赤外分光が必要
Rest-frame optical morphologies
- 各 type で z=0.9 に近いもの9天体を選ぶ
→ morphology との関係は次の paper で
CORRELATIONS
Indicators of Star Formation Histories
- Dn(4000), SSFR (SED fit より) と EW(Hα) を比較
(Dn(4000) と SSFR はどちらも continuum shape から出すので、直接比較はしない)

- 分光データを使わず、medium-band 測光だけでこの結果が出たことは重要
- SFH は smooth に変化したことが推測できる
(Dn(4000), EW(Hα) に対する Av 補正はしていない)
Dust and Morphologies
- Av の大きいものは edge-on disk (type 16 &20)
- inclination の違いによる type 変化もありそう (type 17 & 18 は face-on disk)
- EW(Hα) の大きいものは irregular
COMPARISON TO LOW-REDSHIFT GALAXIES AND SPS MODEL PREDICTIONS
Comparison to the Sloan Digital Sky Survey
- Fig.7 の結果を SDSS と比較

- SDSS より 〜0.15dex 上にあるが多分 systematic error ではない
- z=0.9 では同じ EW(Hα) でも Dn(4000)が大きい → 遠方ではτかZが大
- SFH で説明できない部分は LINER など AGN の寄与の可能性もある
Implication for Star Formation Histories
- Dn(4000) は過去の SFH, EW(Hα) は現在の SFR を表す
- τが大きくないと合わない → 星生成はゆっくり終わる


