●クェーサー発見の歴史
●クェーサー活動のオン・オフ
●「オン天体」探し
スペクトル変化を調べるので、明るくなっていく「オン天体」の方が観測しやすい
パロマ―120cmシュミット望遠鏡が行っている繰り返し掃天観測のデータで探す

パロマ―120cmシュミット望遠鏡と広視野 CCD カメラ
2018年~の公開データを転送(2024年までだと 7TB)
1億天体分のデータの中から大きく増光し始めているクェーサーを探す
せいめい望遠鏡で分光観測、変化が続いているものはその変化を追う

2018年からの3年間で10倍明るくなったクェーサー
縦線のタイミングでせいめい望遠鏡で分光観測

2007年のスペクトルは SDSS で1度だけ行われた分光観測結果
スペクトル中央部付近の「こぶ」が変化している...
円盤状(色線)+1点(黒線)で分布する輝線領域を想定してモデルフィットすると

降着円盤が14年間で2倍に拡大+中心付近での爆発のような発光と解釈できる
(非対称に光る円盤という可能性もある)
●掃天分光観測の時代に突入
- 2020年代(~100万天体):5000天体同時分光する装置が掃天分光観測を開始

キットピーク天文台メイヨール4m望遠鏡と5000天体選択機構
2026年までに4000万天体の分光観測を終える予定
物量では全く敵わないが、時間変化を追う研究で独自の望遠鏡があるのは大変有利。
これらの観測結果の公開データなども用いてクェーサー活動のオン・オフの現場を探し、
その過程の解明に向けて取り組んでいます。
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