位相カメラ試験2

http://www.kusastro.kyoto-u.ac.jp/~iwamuro/Kyoto3m/pcs6.html

岩室 史英 (京大宇物)


●段差計測試験の続き

前回までの試験内容はこちら

  • マイクロレンズ交換
    レンズが1枚足りなかった部分にレンズを入れ、非点収差が出ていた 2つのレンズを交換、また、ビーム内の状態があまり良くなかった 他の2つのレンズも交換した。また、ピエゾステージは動作が不安定に なってきているものと判断し、新しいステージを購入・交換した。

  • 計測性能試験 その7
    望遠鏡シミュレータの光学調整をやり直し、段差計測試験を行った。 ステージが60μm 程度上がるとスポットがかなりずれてくるが、 何とか70μm 程度まで計測できている。1階よりも環境の悪い 5階での試験のため、重心の揺れが大きい。チューナブルレーザーの うねりは、測定初めの段階では大きかったが、その後は落ち着いた ようだ。波長を変化させるための回転ステージの動きがやや不安定に なってきている感じがある。

  • 計測性能試験 その8
    ファイバーの入射部を長さ10cm の溝付き丸棒を製作して 作り直し、ビームの平行度を向上させた。また、パラレルポートの 出力でリレーを動かし、USB 連動タップを ON/OFF することで、 レーザーや CMOS カメラの電源をリモートで ON/OFF できるようにした。 これで、リモートからいつでも電源を入れて計測できるようになった。

    結果は前回と余り変わらず、チューナブルレーザーの不安定さは 数時間経つと無くなるため、波長選択のための可動部分というよりも 光源のレーザーが安定するのに時間がかかっているような感じ。


iwamuro@kusastro.kyoto-u.ac.jp