PSF

セグメント鏡の PSF 調査4

3.78m セグメント鏡の PSF 評価を行なった。計算は 1024x1024 メッシュで行ない、セグメント鏡間の隙間は 50mm (実際は2mm～4mm)、計算時の分解能は主鏡上で 5cm、結像面上で 4mas (波長 1μm の場合)となっている。以下の図では、PSF を明るさのスケール 10,100,10000倍で表している。

セグメント鏡の横方向の移動と回転が起こった時、アクチュエータの向きだけを合わせて補正した場合、セグメントの周辺部のずれがPSFにどのような影響を与えるか調べた。

1.内周セグメント

内周セグメント鏡１枚だけがずれた場合を考える。

平行移動

アクチュエータによる補正を行わなかった場合

主鏡(3.78mφ)	PSF(1"□,x10)	PSF(1"□,x100)	PSF(4"□,x10000)	備考
				鏡が2μm平行にずれた場合 Peak: 0.988
				鏡が4μm平行にずれた場合 Peak: 0.956861
				鏡が6μm平行にずれた場合 Peak: 0.918567
				鏡が15mm平行にずれた場合 Peak: 0.888451

アクチュエータによる補正を行った場合

主鏡(3.78mφ)	PSF(1"□,x10)	PSF(1"□,x100)	PSF(4"□,x10000)	備考
				鏡が15mm平行にずれた場合 Peak: 0.990191
				鏡が30mm平行にずれた場合 Peak: 0.964871

回転移動

アクチュエータによる補正を行わなかった場合

主鏡(3.78mφ)	PSF(1"□,x10)	PSF(1"□,x100)	PSF(4"□,x10000)	備考
				セグメント鏡の中心を軸として 0.36″回転した場合 Peak: 0.988467
				セグメント鏡の中心を軸として 0.72″回転した場合 Peak: 0.958912
				セグメント鏡の中心を軸として 1.08″回転した場合 Peak: 0.923404
				セグメント鏡の中心を軸として 1.5度回転した場合 Peak: 0.890222

アクチュエータによる補正を行った場合

主鏡(3.78mφ)	PSF(1"□,x10)	PSF(1"□,x100)	PSF(4"□,x10000)	備考
				セグメント鏡の中心を軸として 1.5度回転した場合 Peak: 0.99053
				セグメント鏡の中心を軸として 3度回転した場合 Peak: 0.968953

2.外周セグメント

外周セグメント鏡１枚だけがずれた場合を考える。

平行移動

アクチュエータによる補正を行わなかった場合

主鏡(3.78mφ)	PSF(1"□,x10)	PSF(1"□,x100)	PSF(4"□,x10000)	備考
				鏡が2μm平行にずれた場合 Peak: 0.986799
				鏡が4μm平行にずれた場合 Peak: 0.953218
				鏡が6μm平行にずれた場合 Peak: 0.913761
				鏡が8mm平行にずれた場合 Peak: 0.893522

アクチュエータによる補正を行った場合

主鏡(3.78mφ)	PSF(1"□,x10)	PSF(1"□,x100)	PSF(4"□,x10000)	備考
				鏡が8mm平行にずれた場合 Peak: 0.99079
				鏡が15mm平行にずれた場合 Peak: 0.970745
				鏡が30mm平行にずれた場合 Peak: 0.949905

回転移動

アクチュエータによる補正を行わなかった場合

主鏡(3.78mφ)	PSF(1"□,x10)	PSF(1"□,x100)	PSF(4"□,x10000)	備考
				セグメント鏡の中心を軸として 0.18″回転した場合 Peak: 0.99238
				セグメント鏡の中心を軸として 0.36″回転した場合 Peak: 0.971658
				セグメント鏡の中心を軸として 0.72″回転した場合 Peak: 0.914677
				セグメント鏡の中心を軸として 0.5度回転した場合 Peak: 0.893367

アクチュエータによる補正を行った場合

主鏡(3.78mφ)	PSF(1"□,x10)	PSF(1"□,x100)	PSF(4"□,x10000)	備考
				セグメント鏡の中心を軸として 0.5度回転した場合 Peak: 0.99079
				セグメント鏡の中心を軸として 1.5度回転した場合 Peak: 0.94662
				セグメント鏡の中心を軸として 3度回転した場合 Peak: 0.917234