60cm 主鏡検査


60cm 望遠鏡とヌルレンズの設計にあるシステムをナノオプト研削盤の真上に設置し、干渉の様子を確認した。

設置状況




アルミフレームで真上に設置したが、研削盤の手前-奥方向には位置の調整が困難
(予定していたアルミフレームを京都から運び忘れた...)

角度が 0.005°ずれた場合(曲率中心の 40μm 横移動に相当)

レンズパラメータ(Zemax file)
波面がλ/2傾き、コマ収差が見えてくるので、かなり細かい位置調整が必要。

測定結果


#3000番研削後(左)と研磨後(右)のレーザー変位計による測定結果


位置微調整前(左)と位置微調整後(右)の干渉縞


ターンテーブル角度90°(左)と 0°(右)の時の測定形状


ターンテーブル角度90°の時の干渉縞の状態による測定結果の違い

なかなか調整が難しい。中心と一部の周辺が少し盛り上がっているのは確かそうだ。
最後の2つの測定で結果が異なるように見えるのは、単に位相接続が上手くいって
いないだけだと考えれば、結果はほぼ同じとも見える。


iwamuro@kusastro.kyoto-u.ac.jp