接着剤調査

http://www.kusastro.kyoto-u.ac.jp/~iwamuro/Kyoto3m/bond.html

岩室 史英 (京大宇物)


●概要

     エッジセンサをセンサアームにどのように固定するかを考える上で、
    最も簡単な方法はセンサと同一の素材で作ったセンサアームに対して
    接着することである。しかし、その場合でも接着剤が固化する際に
    収縮したり、接着時からの温度変化によって膨張・収縮したりして
    センサに対し影響を及ばす可能性がある。熱膨張率が低いとされる
    市販の4種類の接着剤に対し、BK7 のミラー同士を接着して干渉計で
    変形を確認する試験を行い、センサ固定に最適な接着剤を探す。

●試験手順

  • 4種類の接着剤の内訳
     UV 硬化タイプ乾燥タイプ粉末+液体タイプゲル+ゲルタイプ

  • φ15mm, t3mm の鏡9枚を □50mm, t8mm の鏡の上に裏同士を合わせて配置

  • 接着前に干渉計で形状を測定して平面であることを確認


    (右上の1個は、別の角度で計測したものをはめ込み合成)

  • 4種類の接着剤それぞれに対し、背面べた塗りと周囲3点留めの
     2種類の接着方法で接着する




  • プラスチック容器に熱伝導グリースとセラミックヒーターを入れ、
     その上に台座部分の鏡を沈める。端のほうに温度計のプローブを沈める。

  • 干渉計で計測しながら直流電源で電流を流し、徐々に温度を上げる。
     1回目の計測では 0V → 36V で 26℃ → 53℃までしか上げられなかったので
     2回目は 55V で 75℃まで温度を上げた。




●結果


(別の角度で計測した7枚の画像をはめ込み合成、背景色は温度)

  • 温度が上がってくると揺らぎが増えるので注意が必要だが、
    粉末+液体タイプゲル+ゲルタイプ が良さそう

  • 上記2つであれば φ15mm 程度ならべた塗りでも大丈夫
    (1滴垂らして押し付けという接着方法が可能)


iwamuro@kusastro.kyoto-u.ac.jp