京大岡山新技術望遠鏡の状況


京大岡山新技術望遠鏡開発グループ 2013年12月

●望遠鏡概要

主鏡口径:3.78m
焦点:ナスミス焦点 x2
合成焦点比:F/6
焦点スケール:110μm/1"
視野:補正レンズなし 12' (φ8cm)、補正レンズあり 1° (φ40cm)
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  • イメージ

  • サイズ概要

●主鏡製作

  • 周辺部5mm弱の領域で若干の縁ダレがあるが、それ以外の技術的問題はクリアしている。

    動画

●副鏡形状計測

  • 凸面鏡の形状を機械的に計測する方法を考案。

●主鏡支持

  • 主鏡の支持点数を9点に減らしてツリーを再設計。

  • アクチュエータと減速機構をより安価な構造にしてコストダウン。

  • 位置センサー基盤を低膨張ガラスにして安定化。

●位相カメラ

  • 実際の望遠鏡の主鏡・副鏡と同じ曲率の鏡を用いての性能試験。

●焦点システム

  • AG 層に小型装置を常駐させ、InR との隙間にファイバープローブ層を入れる。

●バッフル検討

  • 最大視野1°を使う場合のバッフルをどうするか...

●観測装置

  • 高速測光分光器
    最高で 36frame/sec で観測できる EM-CCD を搭載。

  • 高コントラストカメラ (2段AO+コロナグラフ)
    TMT での極限補償光学装置のプロトタイプとしての役割

  • KOOLS 面分光ユニット
    望遠鏡完成後すぐに使える装置として、突発天体にも対応


           

●今後の見通し

  • 望遠鏡・ドームの概算要求中
     
    H26年度の予算が認められれば、H28年完成予定の見通し
  • 太陽型星スーパーフレアの特別推進で高分散分光器申請中
  • 観測装置WS開催
  • より具体的な運用方針の検討・議論


iwamuro@kusastro.kyoto-u.ac.jp