主鏡支持関係進捗状況


2011年4月版

● 分割鏡制御試験

  • 鏡材2枚+エッジセンサー2箇所+位相カメラで安定性試験
  • ヒステレシスはシャフト端面のタップ加工により、シャフトが端の方で膨らんで
    いたことが主な原因だった。端を細くすることで解消した。
  • センサを固定するアームは膨張率と緩和時間を考えてセラミックを使用。
  • 現状は、擾乱に対する収束時間は5秒程度。温度が安定していれば状態も安定。
  • センサアーム付け根の固定方法を検討中。テーパのついたステンレスナットを試す。
  • 位相カメラ用5色レーザは耐久性と同時測定性に問題があるので、
    波長を安定化させたダイオードレーザーで選定中。
  • 位置センサの配線をトラス棒と平行に這わせると、異なるグループのセンサの
    カウントが一致した際に干渉して不安定になる。金属網シールドも効果なし。
  • 下農製変換ボードにして、制御系がすっきりした。


● 支持機構

  • 鏡を安全に持ち上げるための電動シリンダ(VLACT55-06-0100-Q-0N/M10BSRD00S3)を3個購入予定。
  • ラテラル固定リングと鏡材の間に樹脂リングを入れる。
  • ツリー回転防止プレートの形状修正。

● 多点温度計

  • 1-Wire の DS18B20 (分解能 1℃/16)と RS232C 変換アダプタ DS9097U を用いた
    多点温度計を準備中。PC とアダプタの間にコネクタを挟み込んで外部から電源を供給
    できるようにして、とりあえず10個直列駆動させる予定。
  • 温度計つき AD コンバータ DS2438 に湿度センサ HIH-4000 を組み合わせて、
    温湿度計も2個製作予定。


iwamuro@kusastro.kyoto-u.ac.jp