FMOS Schmidt Plate の散乱測定2
http://www.kusastro.kyoto-u.ac.jp/~iwamuro/FMOS/SCHMIDT/schmidt10.html
FMOS 分光器用の Schmidt Plate について
形状
280mm x 236mm x 厚さ33mm, 6次の軸外し非球面 (
詳細
)
製作
(株)ナガセインテグレックス
にて切削加工
測定日
2007年7月18日
使用機器
適当なレンズ2枚、レーザー、ファイバー光源、CCD カメラ
測定内容
レンズ2枚で平行光を挟む再結像光学系をつくり、平行光部に研削加工したシュミットプレートを出し入れしてピンホール像の光量変化を調べる。光源はファイバー光源で、R-band フィルター(口径1cmφ, 0.5秒露出)、V-band フィルター(口径3cmφ, 1秒露出)、B-band フィルター(口径3cmφ, 2秒露出) の組み合わせで測定した。
結果
B-band ではシュミットプレート表裏での反射ロスを含めた透過率は86%〜88%。反射ロスを片面4% とすると、散乱は6%〜4% 程度。
V-band ではシュミットプレート表裏での反射ロスを含めた透過率は88%〜89%。反射ロスを片面4% とすると、散乱は3%〜4% 程度。
R-band では 1回目は 92%、2回目は 89% というどっちともつかない結果が出た。う〜ん、3回測定するべきだったか... 散乱は0%〜3% 程度?。
どちらにしても、波長が長くなると確実に散乱の影響は減るので、波長1μm では問題なさそう。
結果一覧
ピンホール像のサイズは、FWHM 2〜8 pixel(短波長ほど悪い)。下図は左から半径 5,10,20 の3種類の aperture でカウントを調べたもの。
赤:R-band
緑:V-band
青:B-band
iwamuro@kusastro.kyoto-u.ac.jp