ファイバーイメージャー

                   2001.4.16  岩室 史英

F/2-3 の明るい主焦点で、再結像光学系を使うこと無く、
冷却ファイバーを用いて冷却瞳相当の部分を作り出すアイデア。

原理上、連続した焦点面を幾らでも広げることができ、像面湾曲
にも対応できるため、前置の補正光学系の設計が簡単という
メリットもある。

左図は、一例として提案するすばる望遠鏡主焦点用の30'角カメラで
直径40μmのファイバーを 4000×4000 本束ねたものを 1000×1000本
単位で分割し、2000×2000 素子の HgCgTe 赤外線検出器 HAWAII2
16個に導入するものである。空間分解能は0.4"、filter は固定式で、
視野を回転させながら4回の露出で4色の撮像を行なうことができるもの。


いいアイデアだと思ったんだが、近赤外の検出器は表面に検出器部分を
形成するときのベースとなる約300μm厚のサファイア基盤があるため、
ファーバー出口を検出器に密着させることが不可能であることに気が付いた!

ううむ....駄目だったか。