まず、アダプターに補強などは何もつけず、厚さを10mm,20mm,30mmとして
計算してみました。重力は下向に働いています。
※コントア図の中で、右側に各レベルの値が書いてありますが、単位はcm
になっています。例えば10mmの結果では、
アダプタの左下の方で一番変形していますが、その変位の最大値は約
143ミクロンになっています。
10mmの結果ですが、アダプターが薄いため、フランジ面と分光器の間のところ
(左下)が弱くなり、そこで大きく変形してしまっています。
図の中で左側の方が変位が大きいのは、
そちら側に基盤があり、質量が大きいからです。
20mm,30mmになると、アダプターの中で特に弱い所というのがなくなり、
全体としてなだらかな変化で、中心部で最も変位が大きくなっています。
図の中で左側に基盤があるのですが、基盤の強度によって曲げが小さくなり、
右側の方で相対的に変位が大きくなっていると考えられます。
アダプターでの最大の変位はそれぞれ、
- 143μm (アダプタの厚さ 10mm)
- 85μm (同 20mm)
- 73μm (同 30mm)
となっていて、許容範囲を越えています。なんらかの形で補強することが必要
みたいです。
※20mmと30mmであまり差がないのは、筐体の強度がかなり寄与している事の現れ
だと思います。