今時こんなタイトル付ける人は珍しいとは思いますが…。

江口 智士のホームページ

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目次


研究内容紹介

背景放射と言えば、世間では 3 K の CMB (宇宙マイクロ波背景放射) が有名ですが、 実は X 線にも XRB (宇宙 X 線背景放射) と呼ばれるものが存在しています。 近年の観測で、これらは AGN (活動銀河核) に代表される 多数の X 線源の重ね合わせであることがわかってきました。

XRB は 30 keV 付近に強度のピークを持ちます。 この強度ピークを説明するためには、 水素柱密度が 1023 cm-2 を超えるような、 ダスト・トーラスによる強い吸収を受けた AGN (隠された AGN) が 多数存在しなければいけません。

X 線は透過力が強いことで有名ですが、さすがに水素柱密度が 1023 cm-2 を超えてしまうと、 10 keV 以上の高いエネルギーを持つ X 線でなければ トーラスを透過してくることはできません。

私は現在、Swift 衛星やすざく衛星のような、 10 keV 以上のエネルギーバンドに優れた感度をもつ衛星を使って、 隠された AGN の研究を行っています。


これまでの発表


X 線天文学をやる人にとっては
便利かもしれないもの

1. HEAsoft 6.9 を組み込んだ Ubuntu

X 線屋さんにとって、XSPEC をはじめとした HEAsoft はまさに生命線。 でも、linux の初心者にとってこれをインストールするのは結構面倒だったりします。 また、「自分の研究環境を常に携帯したい」というニーズもあるでしょう。(きっと)

そこで、Ubuntu Linux に HEAsoft 6.9 を組み込んでみました。 (HEAsoft や ds9 を使用する前に、ターミナルから “heainit” と入力して下さい。) さすがに CD には収まりきらないサイズ (1.2 GB) になってしまいましたが、 どこでも使用できるのは便利です。 Live DVD として DVD で起動することも可能ですし、 ハードディスクへインストールすることもできます。 また、複数台のマシンで同じ環境を共有するために USB メモリや USB ハードディスクに入れて持ち歩くこともできます。 是非一度お試し下さい。

2. 暦変換 Perl スクリプト

天文学では UT 以外に、JD や MJD などの暦を使います。 UT から MJD などの変換できるスクリプトは結構転がっていますが、 MJD から UT へ逆変換したものはあまり見かけません。 そこで、相互変換ができる Perl スクリプトを作ってみました。

3. Redshift から様々な距離や宇宙年齢を求めるプログラム

天文学をやっていると Redshift (赤方偏移) から Luminosity Distance や Proper Distance へ変換したい場合が結構発生します。 そこで、この変換を行う C++ プログラムを作りました。 適当な場所で make してください。