Guide to survive at Ouda

2.観測所での生活ガイドと生活環境

 

2.1.教室を出発する前にすること
 運営委員から鍵を借りる。 516 号室の退出時点検表ハサミをみて前の観測者か
らの伝言があれば読んでおくこと。必要であれば前観測者と望遠鏡に取り付けてあ
る観測装置の確認と液体窒素の残量の確認をし予め注文をしておくこと。また、食
料品のストック等の確認もしておくほうが良い。新たに観測に出かけるときや、前
回の観測終了後シーツ、マクラカバーなどを持ち帰りクリーニングに出してある場
合には教室の516号室のクリーニング済箱からシーツ等を1セット持ってゆくこ
と。

2.2.観測所到着時にすること
(1)冬期には玄関横の鍵掛けからポンプ小屋の鍵を取り出し玄関の靴棚の上に置
   いてあるカードケースに入った「水道ポンプのバルブ操作法」に従って水が
   出るようにする。
(2)玄関横南壁にある配電盤のナイフスイッチをONにする。
(3)室内灯のスイッチをONにする。玄関灯のスイッチは常にOFFにしておく
   こと。
(4)研究棟の北扉を開け、扉横に掛けてあるキーを使ってユーティリティー棟の
   鍵を開ける。
(5)ボンベ保管庫にある2本のガスボンベの内使用中の白い札の掛かっている方
   のボンベの元栓及びバルブを開ける。両方のボンベを同時に開けないこと。
(6)研究棟窓際の文具ロッカーの引出しにあるポケットランプを観測者各自1個
   ずつ借りること。電池が切れているものは、取り替えて古い電池は電話横の
   キャビネットの上にある廃棄箱に入れること。

2.3.食事

2.3.1.自炊のシステムについて



 観測所の食事は基本的に観測者による自炊である。次の事項に従って観測者同志
が協力し清潔、衛生に注意して行って下さい。食事は夕食、夜食(または朝食)、
昼食とし、一食について一人当り米1カップ、ラーメン類1個、食パン1/3斤の
何れか一つを利用する。おかずや副食は各自で相談して購入し調理する。主食およ
び次の共通食品の費用として一食あたり100円を共益費として支払う。共益費の
対象となるのは米、パン、バター、卵、調味料(味噌、醤油、ソース、塩、砂糖、
コショウ)、ジャガイモ、人参、玉葱、緑茶、インスタントラーメン、サラダ油、
マヨネーズといった共通して使用する食料品(マル共と称している)の購入費に当
てているためである。みずやのしたの棚に入っているその他の保存食品(レトルト
食品、缶詰、乾麺等)と冷凍食品(ぎょうざ、ベーコン、しゅうまい等)は使用す
る毎にそのパッケージに書き込まれている料金を支払うことになっている。また、
これらのマル共食品のストックが少なくなったときに買いたしておくことも観測者
の義務となっている。

(例)夕食   米、調味料      ボンカレー     おかず類
   夜食   ラーメン、卵、玉葱  餃子        牛乳
   昼食   パン、バター、卵             ハム、トマト、レタス

        マル共食品      保存食品      別途割り勘
        共益費100円    個々に積算

2.4.2.近くのスーパーマーケット、食堂等

                        表2.利用できるスーパー、食堂等

  町     距離   名前     分 類    定休日   特  徴
----------------------------------------------------------------------------
  菟田野  1   km   田中     スーパー   水曜
   ”   1.2 km   吉田     肉屋     水曜  生食レバー有り
   ”   1   km          スーパー
   ”   2   km             箕俟畏縦忿      メニュ多い
  榛原   4   km      西峠     レストラン
  大宇陀  1.5 km   吉野ストア  スーパー
   ”   1.7 km   もりかわ   スーパー   火曜
   ”   2.5 km   さっぽろラーメン      月曜  定食有り、出前
   ”   2   km      道      喫茶店        定食がまあまあ
   ”   1.3 km          レストラン  火曜  文化会館内
   ”   2   km             ほかほか弁当
  桜井   10   km   おおくわ   スーパー
----------------------------------------------------------------------------



2.4.宿泊
2.4.1.ベッドメーキング
 宿泊棟には6人分のベットがあり、各自シーツ2枚と枕カバーを用いてベッドメ
ーキングすることになっている。観測所に到着したあと出来るだけ早いうちにやっ
ておくと楽である。宿泊者は2枚のシーツの間にはさまって寝ることになっている。
宿泊棟内では他人の睡眠を妨げないことを大原則とする。

2.4.2.シーツ等のクリーニングへの出し方
 観測期間が終了してベッドの後かたづけをしたあと、汚れていないシーツは次の
観測に備えて各自袋等にいれて名前を書き布団タンス2に保管しておくとよい。汚
れたシーツや次の観測の予定が無い場合には教室に持ち帰って516号室の[クリ
ーニング行き]ダンボール箱にたたんで入れておくこと。このとき、シーツ等の隅
についているクリーニングのラベルは各自で必ず取り外しておくこと。

2.4.3.洗濯
 物置内に洗濯機があるのでそれを利用できる。

2.4.4.ロッカー
 研究棟には、個人用ロッカーが6庫あり観測期間中私物を入れておくことができ
る。占有するロッカーには、マグネットをつけてわかるようにすること。また、観
測期間終了時には元のようになかを空けておくこと。私物は机の上やソファの上に
散在させないように。
濡れタオルをタオル掛けに干したまま退所する場合はタオル等に氏名を記入したも
のであること。

2.4.5.旅館
 観測者の人数が宿舎の定員8を超えたり、お客がある場合には大宇陀の町のなか
にある旅館を利用することができる。
   今坂屋旅館
   電話: (07458) 3 - 0062
朝食付きで7千円ぐらい、観測所の事情をある程度理解してくれているので門限な
どに配慮してくれる。

2.5.研究用の設備
2.5.1.電話
 研究に必要な通話や、観測所に来ていることによって生ずる私的な連絡のための
通話は基本的に料金を払う必要はない。しかし、純然たる私的な通話と判断できる
ものについては各自金額を推定して私用電話料金箱にいれること。

2.5.2.モデム
 観測所のパソコンには、2400bpsの普通のモデムと19200bpsでデ
ータ転送可能な高速モデムがとりつけてある。教室のワークステション、パソコン、
他の天文台等のコンピュータと接続して使うことができる。良く接続するコンピュ
ータについてはMS−Windows3の中からマウスでクリックすることにより
簡単に接続できるようになっている。また、教室との高速データ通信については、
第8章を参考にするとよい。

2.5.3.パソコン
 コンピュータルームの2台のパソコンは観測使用が最優先する。昼間は、メンテ
ナンス、データ解析、プログラム開発、ワープロ等に使用してよい。また、研究室
と技官棟に1台ずつFM16ベータが設置してある。これは、ワープロ替わりや、
ソースコードの入力には十分使用できる。

2.5.4.机
 研究棟の二つの机は、観測者同志で話し合って使用すること。

2.5.5.コピー機
 B4サイズまでコピーできるキャノンの FC-10 II が研究棟に設置されている。
ランニングコストが高いので、教室でできるものは教室のコピー機で。

2.6.帰るときにすること
 基本的には、次の観測者が観測をはじめやすいように出来るだけ配慮すること。
とりわけ、液体窒素の手配には十分気を付けること。

2.6.1.清掃
 次の観測者が気持ち良く過ごせるように清掃をおこなう。
 紙、プラスチック等の可燃物は焼却炉で燃やす。生ゴミは生ゴミポットへ入れて
土に返してやる。空かん、空き瓶はガレージのそれぞれのダンボール箱へ分類して
入れること。

2.6.2.自炊の費用等の清算
 各観測者用の宿泊・自炊料金清算表が電子レンジの上に用意されているので、一
食につき共通食品代として100円、一泊につき100円と使用した保存食品等の
代金を各自清算して料金箱のなかにお金を支払っておくこと。なお、このとき各自
が購入してきた共通食品と保存食品の料金も清算する、このとき支払い額が負にな
った場合には料金箱からその金額を貰うこと。共通食品、保存食品以外の副食品等
については一緒に自炊をした観測者の間での割り勘になる。例えば、生野菜、ハム、
肉類、牛乳、トーフ、ジュース、酒、果物などは共通食品、保存食品には含まれな
い。退所時に冷蔵庫に残っているこれらの食品は所有権を放棄したものと見なされ、
次の観測者が自由に処分してよいことになっている。

2.6.3.戸締り等の確認方法
 観測所を後にするまえに、玄関よこにかけてある[大宇陀観測所退出時の点検]
表に従ってチェックしながら確実に戸締りを行うこと。冬期には、水道の凍結防止
対策が入るので面倒であるが怠るとつぎの観測者が悲惨なことになる。燃えるゴミ
は生ゴミと一緒に観測期間中に適宜焼却炉で燃やすこと。空かん、瓶類は物置のダ
ンボール箱へ分類して入れておくこと。ポケットランプを返却する。

2.7.教室に戻った時にすること
 ・クリーニング行きシーツがある時は516号室へ。
 ・点検表を516号室の点検表ハサミの一番上へ挟んでおくこと。
 ・次の観測者に、状況を伝言してあげるとおおいに助かる。

2.8.その他
2.8.1.ガス、灯油がなくなった時
 LPガスは業者が月末に定期的に点検にきてくれ、交換してくれる。しかし、月
途中で無くなったときには電話で注文する。また、灯油はおもに10月から3月ま
での暖房用としてしか使わないが、研究棟外の東側のドラム缶を時々みて少なくな
っていたら注文したほうがよい。
 注文先:宇陀郡農協岩清水支所
 電話 : (07458) 3 - 0072

2.8.2.トイレが一杯になってくみ取りが必要になったとき
 宇陀清掃社(山本さん宅 電話: (07458) 2 - 1093 市外局番からダイヤルしな
いと掛からない)に電話してくみ取りの依頼をする。くみ取りの料金(1回4、0
00円ぐらい)は業者に直接現金で支払う必要があり、その時にいた観測者が立て
替え領収書を貰っておく。立て替えた料金は教室にかえってから事務室の福永さん
に領収書を渡してから現金でもらう。

大宇陀観測所ホームページに戻る