1階垂直分光器焦点面での観測
   

(1) 太陽像モニター部

 a)Hα Lyot-Filter 撮像(光路概略図)

   Zeiss製 LyotFilter
        波長領域 : 6563±16 Å
    透過波長幅: 0.5 Å と 0.25 Å の切替え式
    視野   : スリット面上での直径 60 mm = 384 arcsec
   観測モード: イ)ビデオCCDカメラ+3波長自動切替制御
            +レーザーディスク書込み
            …フィルター透過中心波長を例えばHαセンター、
             +0.6Å、−0.6Å の様に3箇所選択し、自動的に
             シフトさせつつ、得られるビデオイメージをレーザー
             ディスクに波長別に別けて書込んで行くモード。
             同時間帯での3色各々の動画データを得る事が可能。
          ロ)2K×2K CCDカメラでのデジタル撮像
            …現在、カメラ露出タイミングとフィルター波長切替
             タイミングとの連動システムは開発中。
             今の所、PC上でのマニュアル撮影は可。
          ハ)35mm フィルムでのアナログカメラ撮像

 b)Gバンド・Realtime-Frame-Selector 撮像
       赤色は反射し青色は透過するダイクロイック・ミラーを利用し、赤い光を
    Hα LyotFilter の方へ導入した後の、残りの光からGバンドフィルターに
    より、光球のコントラストの高いイメージを連続撮像する。
    この際、CCDカメラから高レートで流れてくるデジタルイメージ1枚1枚の
    コントラストをリアルタイムで算出し、ある任意のタイムスパン中で、最も
    シーイングの良いフレームのみを抽出して保存していくことが可能。

      G-band 多層膜干渉フィルター
    中心波長 : 4308 Å
    透過波長幅: 20 Å
   CCDカメラ
    ピクセル数  : 1024×1024 pix^2
    視野     : 〜 180×180 arcsec^2(ズームレンズにより可変)
    ピクセル分解能: 〜 0.176 arcsec/pix( 〃 )
    フレームレート: 30 frame/sec


(2) 分光観測部

   回折格子(VGR)… 2枚手動取替式
    ブレーズ角: 56°、15°
    回折溝数 : 632 本/mm
        有効面積 : 306 × 408 mm^2
    波長・次数・分散角の関係式
        低次数での代表的波長での分散(表)
        観測可能な代表的吸収線(or輝線)と次数・格子角度
      CCDカメラ
    ピクセル数  : 1568×1024 pix^2
    ピクセル分解能: 0.0575 arcsec/pix, 1.59 mÅ/pix (for 5-th order at 6300Å)
                        (ビニング無しの場合。縮小レンズでより粗くすることも可)
    観測モード  : PC上の制御ソフト(WindowsOS対応)から、露出・撮影時間
             間隔(秒単位)等を設定し、自動観測が可能。
   フィルムカメラ
    フィルム幅: 70 mm
        視野   : 240×60 mm(波長への換算は、上記などを参照)