〇講義タイトル: 基礎宇宙物理学II. 電磁流体力学 〇講義番号: 3305 〇担当教官: 柴田一成 〇連絡先: 宇宙物理学教室4階 天文台分室,内線3893 shibata(at)kwasan.kyoto-u.ac.jp 〇対象回生: 3回生 〇講義時間: 前期,金曜日,第2時限 〇講義室: 理学部6号館303号室 ○授業の到達目標及びテーマ: 宇宙の通常の物質(バリオン)の99%はプラズマ状態にあり,プラズマ物理学,とりわけ,プラズマのマクロな振る舞いを 記述する電磁流体力学の理解が,宇宙の理解にとって本質的に重要である。プラズマ物理学と流体力学を含む 電磁流体力学の基礎と,その宇宙物理学への応用(個々の知識ではなく,考え方)を理解させ,身につけさせることを目標とする。 ○授業の概要:本講義では,プラズマのミクロな粒子的振る舞いの解説から始め,マクロな状態を記述する 流体力学方程式の導出,電磁場とカップルした電磁流体力学の基礎方程式の導出を,適用範囲に留意しつつ行なう。 さらに,電磁流体方程式からただちに導かれるAlfvenの凍結定理,電磁流体波,衝撃波,爆発など,宇宙の活動現象の 理解にとって基礎となる物理過程を概説する。 ○授業計画:次の内容について進捗状況によりそれぞれ1〜2回ずつ講義をする。 1.天体活動現象とは 2.プラズマの基本的性質(デバイ遮蔽,平均自由行路,プラズマ振動) 3.磁場中の荷電粒子の運動(ラーモア半径,ドリフト) 4.流体力学方程式 (質量保存,運動量保存,エネルギー保存,の各方程式) 5.電磁流体力学の基礎方程式(MHD近似,MHD方程式) 6.磁場の性質(凍結定理,マクスウェル応力,磁気エネルギー) 7.電磁流体波(音波,アルフベン波,MHD波) 8.衝撃波(音波衝撃波,MHD衝撃波) 9.爆発(セドフ解スケーリングの 近似的導出,超新星残骸への応用) 10.天体風,宇宙ジェット,フレア(太陽風,ベルヌーイの定理,磁気リコネクション) ○テキスト:特に使用しない ○参考書・参考資料等:柴田,福江,松元,嶺重編「活動する宇宙」裳華房, 加藤正二「天体物理学基礎理論」ごとう書房 ○学生に対する評価:レポートを課し,その内容により行う。 〇連絡事項: 関連URL http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~shibata/ 〇関連ある講義: 基礎宇宙物理学I, 連続体力学 〇修得しておくことが望ましい基礎知識、講義: 力学、電磁気学、統計熱力学、振動波動