宇宙物理学教室で行なわれている研究


  宇宙物理学とは,宇宙の様々な現象を物理学を用いて記述し, 我々の住む自然世界に対する理解をより一層深めることを目的とする学問です. その対象は太陽とその活動,星・惑星系の形成進化から, 星間現象,銀河の形成進化,超新星や活動銀河などの爆発・活動的現象, さらには宇宙の大規模構造や,宇宙そのもの誕生と進化を考察する宇宙論まで 多岐に渡ります.その中でも当教室においては,在籍スタッフと研究員,大学院生が 協力しつつ,主として以下の分野で最先端の研究を続けています. 各グループは完全に隔離されたものではなく, 研究内容によっては複数のグループに関連するものもあり, グループ間の交流もしばしば行なわれています. 下線のある教官の名前をクリックすると 各教官のより詳しい研究紹介を見ることができます。

 京都大学理学部には、当教室以外に、理学部附属天文台として花山天文台と飛騨天文台があり、 天文台のスタッフとも緊密に連係をとりつつ研究、教育を進めています。 天文台スタッフの研究内容については天文台のページをご参照下さい (太陽物理学、太陽・宇宙プラズマ物理学)

 2003(平成15)年度より教室・天文台合同で、構成員の自己紹介、研究紹介を目的とした 「合同研究発表会」を行なっています。 こちらも、当教室、天文台のスタッフと行なわれている研究を知る上で 参考となるでしょう。

 京都大学の学部生で宇宙物理学教室への関心がある方はこちらもごらん下さい。


恒星物理学

担当: 上田佳宏、野上大作、加藤太一

 主としてX線や可視域における観測に基づいて、 ブラックホールなどコンパクト天体における降着流やジェットを初めとする、 広い意味での恒星の活動現象の研究を行なっている。 活動銀河核も研究対象に含み、銀河物理学分野と連携して研究を進める。 「チャンドラ」「ニュートン」「すざく」など最新X線天文衛星のデータを 用いるほか、可視観測には、国立天文台の岡山天体物理観測所・ ハワイ観測所および、宇宙物理学教室の屋上や飛騨天文台の望遠鏡・装置を用いている。


銀河物理学

担当: 長田哲也太田耕司岩室史英栗田光樹夫冨田良雄

 銀河系および銀河での星間ガスの存在状態と星形成過程、 および活動銀河中心部の構造についての観測的研究を行なっている。 また、銀河形成を調べるための原始銀河の探査を進めている。 観測は国内外の光学赤外線望遠鏡および電波望遠鏡等を用いている。 観測装置の開発研究も活発に行なっており、 岡山に建設中の3.8m新技術望遠鏡の分割鏡研削や制御、 それに取りつける極限補償光学の装置開発などを進めている。

理論天文学

担当: 嶺重慎前田啓一佐々木貴教

 理論的に説明できていない宇宙物理現象を解明するための考察を行なったり、 理論モデルを構築して最新観測データと比較検討して新たな知見を引き出す分野である。 学生は天文学、宇宙物理学全般の中から自由に専攻テーマを選んで構わない。 当教室スタッフが主にカバーする領域は、 ブラックホール、降着円盤、 観測的宇宙論、銀河など 宇宙における構造の形成と進化、重力系と宇宙(流体)力学一般、 高エネルギー宇宙物理学、 原始惑星系円盤、星形成領域 など。

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