
従来の RM の不定要素
BLRの構造を完全に記述するには Transfer Function Ψ(v,τ) を求める必要がある。
アニメーション
をビリアル仮定に依存せずに同時推定できる。
過去10年間で約30個のAGNが Dynamical Modeling で解析されている。
様々な輝線に適用
高励起輝線(CIV): 中心に近い
低励起輝線(Hα,Hβ,MgII): 外側にある
MgII は近くから遠くまで観測できるが、MgII は難しくて良くわかっていない。
RM160 (SDSS J141041.25+531849.0)
がわかっている。
この天体の Hβ, Hα, MgII に対し Dynamical Modeling を適用してみる。
2020 からかなりの増光 → 2つの期間に分ける
2013/01 - 2020/01 : low state
2018/01 - 2022/06 : high state
全体で 14年、1924 epochs のデータとなった

elliptical or outflowing/inflowing orbits
(outflow/inflow の一部は elliptical orbit)
DRW model
Type I AGN の light curve をうまく表せる
timescale τd, variability σd, 2つのパラメータ
BRAINS は DRW 条件も考慮して fit しているが、輻射輸送は無視(中心光を AFAg で即時再放射)
パラメータ一覧

500 ld 範囲内で計算(RM160 の dust 昇華半径は ~128 ld)
しかし、BL は τ が小さい redshift 成分が強いので、inflow 成分が主の可能性は高そう

一番下の "T" は "temperature" と呼ばれる量で、√T だけ不定性を許容するというもの
(Hβ は最も信頼度が低い扱い? のようだが、low state では弱いので仕方がないか...)
full state data に対する Transfer Function
velocity resolved RM からの実測 Ψ との比較は下の方で ...
このモデルは polar inflow/outflow に対応していないのが問題かも...(Hα は polar ではないと思うが)
この論文では Hot spot による定性的な解釈がなされたが、BRAINS では説明できない(軸対称モデルなので)
lag のピークが blue 側に寄っているのは inflow だから
観測値は Fries et al. (2024) によると
Hβ は常時 inflow で、Hα では low から high で inflow 優勢という結果
定性的には今回の結果と合っているが、グラフにすると結構違う
なかなか velocity resolved RM だけで全ての状況を判断するのは難しい
low state の lag は良く合っている
L-R 関係 RBLR ∝√L で lag が大きくなるとすると、low → high で lag は 1.8 倍になるのでこれで説明できる
これまでの dynamical modeling での研究でも L-R 関係とは整合性がある
F24 では、high state で Hα の lag が大きく減少
→ 求め方が異なる?

これで計算すると、f=1-2.9 で通常使われている f=4-6 の半分程度
i が大きい
inflow 優勢で nonvirial
quasar 全体でも f を過大評価している事例が多く含まれるかも...
各パラメータと f との関係
i は負相関 → f ∝ 1/sin2i と整合
θopn も負相関 → 厚さが増すとより視線方向の速度が見えやすくなる
fellip は弱い正相関 → nonvirial だと f は小さくなる
MBH も弱い正相関 → fellip が変化していることが影響?
κ,ξ も弱い負の相関 → 放射の異方性も f に影響
low state では f~2.6(logf~0.42)、high state では f~1.8(logf~0.25) なので、
同一天体であっても virial factor は状態により変化する