センサ取り付け方法 

http://www.kusastro.kyoto-u.ac.jp/~iwamuro/Kyoto3m/screw_bonding.html

岩室 史英 (京大宇物)


●セグメント裏へのセンサ固定ネジの接着手順

1. 作業時に邪魔なセンサの黒のナットを外す。その際、バネを片手で押し込んでナットにバネの力が伝わらないようにする方が外しやすい。

2. 黒ナット、ワッシャ、バネが外れたら軸を回して固定ネジから外す。その際、ロッドの先端に横方向の力が加わると簡単にネジが外れるので注意(取り付け時も同様に注意)。

3. ロッドが抜けたら、ネジが剥離した方のセンサアームからケーブルを外し、アームとスペーサを一緒にセグメント側に貼り付けてあるテープから外す。

4. 残っている接着剤をカッターの刃で除去、養生テープでペタペタやって仕上げ(アルコールはマークが消えるのでダメ)。

5. マークの位置がわかりにくい場合は、丸や十字線を書いておくといいかも。

6. 脱落したロッドの先端からネジを外し、残っている接着剤をカッターの刃で除去。

7. ネジ頭の最も薄い所の位置が分かるようにネジの頭から先端までペンで縦線を入れておく。

8. クイック5を少しだけ出して(キャップに付いてくる量で十分)混ぜ合わせる。

9. 養生テープの中央に切り込みを入れ、ネジの軸を通す。

10. 軸を持ち、頭にクイック5を厚目に盛る。

11. ネジ頭がセグメント裏のマークに合うように注意して接着。その際、吐く息がセグメント裏にかかって接着面が湿るのを防ぐため、息を止めて素早く作業すること。ネジに付けたマークが貼り付けるセグメントの中心の反対方向に来るように大体の向きを合わせて養生テープで固定したら、最後にネジを捻ってマークの方向を微調整する。固化までの間、一時的に外したセンサは元の状態に戻しておくか、養生テープでどこかに固定しておく。

12. 1〜2日後にテープを剥がし、はみ出ている接着剤をカッターの刃で削り取る。次にロッドをねじ込み(ネジの剥離に注意)、センサを元の状態に戻す(以下の手順参照)。

ゼリー状瞬間接着剤を用いると、1時間で接着できる。但し、接着後にネジの向きの修正はできないので、接着時に一発で位置と向きを決めないとダメ。

その場合固定用のテープは無くてもいいかもしれないが、初めの数分間押さえておくのに使い、すぐに剥がす。瞬間接着剤は盛ってはいないようで、この写真は盛りすぎなので注意。


●センサアームの取り付け

1. 取り付け時に邪魔になるアームがある場合は、先のそのアームを一時的に外すところから。

2. バネを手で押し上げて、黒ナットにかかるバネ力を弱めながらナットを外す(ナットにバネの力がかかった状態で緩めると、軸の付け根のねじが緩んで作業がしづらくなる)。横方向に力がかからないように注意。

3. ナットが外れたら、ワッシャとバネを取り外し、軸を緩めて外す。

4. 軸が抜けたアームはぶら下げた状態のまま、取り付ける側のアームの軸を立てる。ネジに近い部分をつまんで回す方が安全。

5. 軸をしっかり固定したら、アーム、ワッシャ、バネ、ワッシャ、ナットの順で通し、ナットで緩く留める。アーム下のスペーサが薄い場合は、ワッシャの数をその分増やす。アームとスペーサを繋いでいる厚いカプトンテープをセグメントに張り付ける。

6. 厚いカプトンテープが剥がれないように、薄いカプトンテープで補強する。その後、ナットを回してバネを縮める(周囲のセンサのバネの縮み具合と同程度に)。

7. センサのコネクタを接続する。その際、基板側のコネクタの背面を曲尺などで押して基盤とコネクタとの間に力が伝わらないようにすること(差す力が直接センサ基盤に伝わると、コネクタが剥離してセンサが壊れる可能性があります)。

8. 先に一時的に外した方のアームの固定軸をねじ込む。ネジから離れた位置で締める必要があるので、横方向の力がかからないように両手で締める。その後の取り付け手順は上記の通り。


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