光学シミュレーターでのかみ合わせ試験

目的


運送屋さんから分光器を受け取り。

コンテナの一部を取り外し、アダプターを付ける際に分光器をたてておくための治具を 取りつけます。

治具に付いているアイボルトにフックをかけ、

クレーンで分光器をたてます。
奥にいるのは湯谷さん。今回の試験では大変お世話になりました。

すべらないよう押さえながら立てていきます。

無事立ちました。

運搬用コンテナの基板側の板を外します(最初下になっていたもの)。

この状態で上からアダプターをかぶせます。
色々な角度から。
アイボルトの間に3つのネジが見えますが、分光器はこの両側3つずつのネジで 支えられている状態です。


次にアダプターを吊り上げます。
奥にいるのは開発実験センターの山口さん。
山口さんの後ろに見えているのが汎用コンテナです。

分光器に蓋のようにかぶさります。
今回はアダプターの位置決めピンが届いていなかったので、手で位置あわせを しました。
アダプターに、明らかにずれているネジ穴が一つだけありました。
直していただく予定です。

アダプターと分光器をネジで固定した後、 分光器を運搬用コンテナ+治具から切り離すため、 クレーンを引っ張った状態にしています。
赤く潰れてしまってこの写真では見えませんが、 引っ張っている力が表示されています。
分光器+アダプターで約270kgfでした。


コンテナに向かって移動中


分光器+アダプターを下ろしていきます。
2枚目は下から見た状態。




最後の方はアダプターとコンテナの間に1cmくらいしか余裕がないので、 慎重に。



アダプター-コンテナ間の位置決めピンも未納なので、手で合わせました。


ネジを締めて取付終了。
左奥に見えるのがテクノハウスの澤田さん。
すばるの自走台車や、今回の汎用コンテナ,アダプターを作った方です。

今回望遠鏡に取りつけたものの総重量は約980kgでした。
これに分光器のパーツ、制御系、コンテナの壁・床、おもり等を加えて、 総重量2tになります。


制御ラックをコンテナの中に入れてみました。
これはシミュレーター室の床に直に置いてあるので、 実際はもう少し上にあがります。

わかりにくいかもしれませんが、上の写真で横から見た状態です。
コンテナの隅に置くのではなく、壁の真ん中につく形にすることになりました。
前後の扉を開くことができるようにするためです。

次にコンテナを持ち上げ、自走台車の上に持っていきます。

コンテナと自走台車の間の位置決め機構(=固定機構でもある)はありました。
それに合わせて下ろしていきます。

今回は手動で台車を動かしました。
操作をしているのは澤田さん。




光学シミュレーターに向かって移動中。


大体 望遠鏡の真下まで持っていきます。

自走台車の位置決め機構が所定の位置に来ているかどうか確認中。

4本見えているジャッキでコンテナを吊り上げます。

一旦ローテーターを回し(ジャッキが左に移動)、 ジャッキを下げ、ローテーターを元に戻してから吊り上げます。

コンテナが低かったので、自走台車を少し上に上げました。

下から見た状態。
ローテーターが元に戻っていっているところです。

この後ジャッキを上げて、

取り付け終了です。

下から見たところ。

光学シミュレーター、汎用コンテナ、分光器の図。

良く調べてみると、望遠鏡フランジ面とコンテナフランジ面との間に、 隙間があることがわかりました。
紙を入れてみて確認しているところです。

制御ラックの中に入れる熱交換器です。

こちら側にファンがつきます。

一応取付可能ですが、 扉を閉めるとホースが想定していた以上に曲がってしまう事がわかりました。

取り外し作業は、逆の手順で問題なく終わりました。
この後、光学シミュレーターの操作の仕方などを湯谷さんに教えていただき、 予定していた作業が全て終わりました。